国籍法改正

息子が久しぶりにふらりと帰ってきた、
聞けばスーツをとりに来たのだと言う。


わが子を見る母親の鋭い目がきらりと光る
何か変わったところはないか。


よれよれのジャージ上下を着て、全然おしゃれではない。
「これってみすぼらしい?」と聞かれた。
たしかにセレブではないが、質素な身なりも若さゆえ
見苦しくは無い。さわやかさえ感じられて、
若いっていいーなあと思う。
これが中年だと貧乏くさーいとなるのだが・・・


スーツを着るとわが子ながらビシッと決まっていて、
ほれぼれする(親馬鹿全開!)


そういえば祖母が息子のことを「ダイゴ」に似ていると
言っていた、言われれば似ているような気がして
私も今じゃ「ダイゴ」のフアンである。
竹下首相の孫だけあって坊ちゃん系で、もう30歳なのに
アホっぽい喋り方がなんとも可愛らしく、テレビの彼に
見とれてしまう。


息子に「ダイゴ」に似ていると誰かに言われた事ないか?
と聞けば、今まで一度だって言われた事ないというから、
鋭いはずの母親の目も当てにならない。


彼は大学2回生でそろそろ就職のことなど気になりだしてくる
今日は生駒市役所の職員になりたいと言っていた、
私も公務員賛成。県庁か市役所に行ってくれたらうれしいのだが
今は採用人数が少ないから、かなり難しいであろう。


公務員ってスマートだし遣り甲斐のある仕事だと思う。


でも公務員でも警察官には息子は向かないだろう。


あまり政治的なことに関心が無い彼が
「国籍法改正」について私に熱弁をふるう。


これまで全く国籍法改正について知らなかった。
多分メディアでもあまり取上げてこられなかったし、
普段チェックしている政治関係のブログにも
この件については載っていなかった。


息子にいわれて「国籍法改正」について調べてみると
けっこう大変なことだと分かった。


この改正案の発端となったのは2008年の最高裁判決で、
現行の国籍法では、未婚の日本人男性と外国人女性の
間に生まれた子どもが出生前に認知されなかった場合
日本国籍を取得するためには、「出生後の認知」や
「父母の婚姻」が必要だとされているが、
判決ではこの「婚姻」要件が違憲とされた。
これを受けて法務省が改正案を検討してきた。


改正案では両親が婚姻していなくても、
男性が認知すれば日本国籍を取得できる。


もし、子どもが全く自分の子でなくても
認知さえすれば日本国籍を取得できるので、
対価を渡して子どもを偽装認知をさせる危険性はある。


本当の親子関係を証明するDNA鑑定でもあれば
確実性は担保されるが、そういった手続きも要しない。


日本国籍を取得した子どもは日本人として当然の社会保障
与えられる。


ドイツでもこのような制度をとって偽装認知が発生し
その後、法改正したという。


この国籍法改正案は11月末に成立予定であったが
ネット上で反対運動が噴出、議員の中にも慎重審議を
求める声が高まっているという。


偽装認知の危険性がある以上、対応策も考え
他国の事例も参考にしながら、時間をかけて
改正案を練ったほうがいいだろう。


息子がこのような事に関心をもっているのが意外だった、


ネットの力は大きい。