「前議長 酒井氏との思い出」

私の議員生活4年間の中で、
もっとも強烈な印象を与えたのが
今渦中の人 酒井隆氏


彼は最初、議員立候補を躊躇する私を
「あんた落ちたところで、失うもんないやろ
出なさいよ。」とすすめてくれた。


初当選するやいなや
「どや、わしの会派にはいらんか」
と、声がけされた


勿論丁重にお断りしたが
その当時、酒井氏は議長職のあてがはずれたために
大変機嫌が悪く、反旗を翻した議員には
ことごとく辛くあたった


私もそのうちの一人
さっそく都市建設委員会の委員長に
多数決で否応無く決められて
(辞退を希望したが聞き入れられなかった)
委員会では、委員会運営のいたらなさを
酒井氏によくなじられたものだ


でも私は新人がいきなり委員長にされて
うまく出来んでも、仕方ないじゃないかと思っていたので
そんなには、こたえなかった


1年目はそんなこんなで、けっこう意地悪されたが
2年目は酒井氏も議長職におさまったので
落ち着きを取り戻し
いろいろな話をしてくれた


彼の幼い頃からの苦労話、前回の服役中の話、他の議員の噂話・・・
幼い頃からの話になると、感極まって彼の目元に涙が溜まる
いろいろつらかったんだろうね
年月はたっても感情は当時にタイムスリップする


暗い噂が自分の近辺に流れているのも気にしていて
「わしは潔白や、何も悪い事はしてへん」と
きっぱりと言い放っていた


あの自身ありげな態度は一体なんだったんだろう


彼を見ていると、煩悩と悟りの狭間を歩いていて
いつも煩悩の池に、ポチャンとはまってしまうイメージがする


前回の刑に服した経験で学ぶ事無く
さらに、不祥事を拡大させて逮捕されてしまった


今どんな気持ちで拘置所にいるのだろう
こんどこそ、心機一転してほしい。