「殯(もがり)の森」試写会
奈良県が輩出する新進気鋭の女性監督、
河瀬直美氏の作品が、カンヌ映画祭でグランプリを受賞した。
その特別試写会がなら100年会館で催された
「もがり」とは難しい言葉であるが
敬う人の死を悼むことらしい
映画の中では、33年前に愛する人を亡くし、
今もその思いを抱き続ける認知症の男性と
子供を亡くした介護士の女性とのかかわりの中で
ストーリーが展開していく
森の中ではぐれた男性を探し追い続ける場面が
長いので、単調な印象もしたが
それでも飽きず画面に吸い寄せられていた
老婦人達が「私らどこから来て、どこに行くんやろね。」
という言葉が深い。
私も昔、そんなことばかり考えていた時期があって
答えがなかなか見出せずに苦しかったことがある
今はそれなりに得心のいくものがあって
人は本当に不可思議で、奥深いものだと思う。
誰もが、愛する人と離れる体験をする。