「学童保育考」

昨年から学童保育に取り組みだしたが、
私自身は子供を保育園にも学童にも預けたことは無く、
ずっと専業主婦として子育てを行ってきた。


大学卒業後、かなりの競争率を突破して
大阪府警に婦人警官として就職した。


当初は子どもができても当然預けて働くつもりだったし、
周囲もそう思っていた。
ところが、なかなか子どもができなかっただけに、
子どもを授かってみれば、もうベッタリ
ひと時として離れられなくなった。
もう自分が子どもと離れていることに耐えれなくなっていた。


それであっさり退職。いらい子育てべったり専業主婦、
子どもとの蜜月を楽しむこと十数年。


収入は公務員の夫分だけで、別にリッチというわけでもなかったが、
子どもと転げまわって遊びながら楽しく暮らしていた。


下の子が小学3年になったころ、環境問題に目覚めて環境活動開始。
仲間はオール専業主婦、皆ボランティア大好き人間集合。


環境活動高じて議員になって、府警以来18年ぶりに仕事(議員)についた。


子どもを預けるということに全く縁の無かった私が
「学童問題」を取上げる不思議さ。


私も婦人警官を続けていたら学童のお世話になっていただろうに・・・


今回の一般質問で、生駒市学童保育12箇所のうち
70名を超える大規模学童は3年以内に分割、
5箇所新たに整備するということが分かった。


以前から大規模化に因る弊害が多く指摘されていたが、
これで一気に解決に向かう。
生駒市学童保育は全国的に見ても、
高水準の学童体制になるのではないか。


学童は第2の生活の場であり、
子どもを預かる限りは生活の質も保証されねばならない。
山下市長になって次々改善されていくのは喜ばしいことである。


とは思いつつ、心の隅にある気がかり。


子育ては第一義的には家庭でするものであろう、
どうしても、やむにやまれぬ事情があるときに限って、
信頼できる第三者に預けるもので学童もそのひとつだ。


やむにやまれぬ事情とは、親の就労で親が不在、
しょうがいのある児童、親の病気(心身共)等など・・・


学童によっては、利用する必要の無い家庭の子どもまで来ている。
と言う声もけっこうあった。
そういうところでは、就業証明の提出など、学童受け入れ要件を厳しくしてほしい。
ということになる。


また一方ではどんどん学童を利用してほしいし、必要な子ども達ばかりだから
厳格な要件は必要ないというという。


一体どっちなんだろうか・・・


一般質問では折衷案として、要件が緩いと学童希望者がどんどん増えて
環境が厳しくなるので、せめて分割などで受け入れ態勢が整うまでは
就労証明等を添付して要件をしぼればどうかという意見を述べたが、
その「就労証明添付」という言葉に反感があり、
子育ての社会的支援に否定的であるかのような見方もあった。
(誤解です) 


思うに学童を推奨して、学校に学童が二つまではいいとして
三つ目が必要になるような状態はどうなんだろうか。
少子化だからそこまで考える必要はないか)


子どもの状態、家計の状態、家庭の状態で選択肢が分かれて、
学童を利用する人、しない人がバランス良く分かれてくれればいいのだが。