「映画六ヶ所村ラプソディ」

原発問題にかかわっている友人が是非にと言うので見に行ってみて、
これは大きな国策の誤りではないかという思いを強くした。


青森県六ヶ所村、人口一万二千人。漁業中心
ここに2004年、原発で使った燃料から
プルトニュウムを取り出す再処理工場が完成した。


再処理というのは、原発で使用された燃料棒をバラバラにして
プルトニウムを取り出す作業である。


燃料棒は放射能が強いので、重防護されているが
再処理過程ではその防護をはずして、バラバラにするので
放射能が放出する。


一基の原発が一年間に放出する放射能を、
再処理工場ではたった一日で放出する。


そこで生産されるプルトニウム
一グラムで100万人の致死量に達する猛毒で、
半永久的に存在する。


そのプルトニウムは2050年ごろ稼動予定(?)の
高速増殖炉もんじゅ」で使用される。


当面使用されないとプルトニウムが余ってくるので、
既存の原発でウランと混ぜて使う(これをプルサーマルという)
ウランが9でプルトニウム1の割合。
混ぜて使うことによって、はるかにコスト高。


再処理事業を続けていくと、
最大60兆円の資金が消えていくとの予測。


こんな事業に60兆円かけるのか・・・


再処理事業の先進地、イギリスのセラ・フィールド、
フランスのラ・アーグで何が起こっているのか、
周辺地域では小児白血病発生率が高くなっている。


日本はこの狭い国内にすでに原発55基が稼動している、
(まだ建設予定あり)


もうこれで充分だ、再処理まで手を出すべきでない。


その60兆円でイギリスのような最高の国民皆保険制度を実現したほうが、
(全部タダ、貧しい人には病院までの交通費が支給される)
はるかに、国民は幸せになれる。


そして将来的には原発は現状55基をこれ以上増やさず、
じょじょに、自然エネルギーの推進によって
減らしていく方向が望ましいのではないか。