「地球村環境セミナー」

我が人生の師、ネットワーク「地球村」代表高木善之氏と
てんつくマンの講演会に参加した。


高木氏との出会いは今から約10年前、
当時さほど環境問題に関心のなかった私だが、
高木氏の環境講演を聴いて、
何か頭を殴られたようなショックを受けた。


こんなに地球環境が破壊されていたこと、
そして、それほど関心を持たず生きてきた自分。


両方がショックだった。
それまで、専業主婦としてただ子育てだけにまい進していた。
自分の周囲のことだけしか頭になかった。


自分たちの生存基盤である地球環境が
危機的状態にあることが分かって愕然とした


そこから環境活動に向かって走り出した、
高木氏の講演を聞いて
同じように走り出した仲間が地元にもたくさんいた
この人たちと共にグループを結成して環境運動を始めた。


そして地球村事務局にも非常勤スタッフとしてはいり、
間近で高木氏の生き様に触れることが出来た。


彼に出会うことが無かったら、今の私は無い。
そのあつき情熱、揺るがない志、大いなる愛・・・
全てが超人的な人である。


民間で環境活動をすることに限界を感じて、
政治面から働きかけることが出来る「議員」という立場を得た。
意見を公に出来る機会は、
民間ではなかなか得がたいものである。


しかし、この立場が生かしきれているのだろうか。
市会議員として地域の環境問題に
どこまで貢献できているのだろう。


10年前環境活動をスタートしたころから、
どれほどのことが改善されただろうか。
改善された点も多々あるが、
最大の懸案である地球温暖化は激しくなる一方である。


今年の夏の過酷なこと!
今はようやく秋になり、酷暑から開放されたが、
異常気象の報告が世界各地から寄せられている。


巨大化する台風、旱魃、洪水、砂漠化、大竜巻・・・
毎年記録更新の暑さ、気候異変。


坂道を転げ落ちるように、しかも加速されていく。


もうどうしたって、温暖化は止められないとあきらめの気持ち。


そんな時はハチドリのクリンキィの話を思い出す。


動物たちの住む森が火事になり、皆逃げ出していく。
そんななか、ハチドリのクリンキィだけが泉から水を
その小さなくちばしにためて、燃え盛る炎に一滴落とし、
また、繰り返し泉の水をくちばしにためて落とす。
それを見たほかの動物たちは、馬鹿にして聞く
「一体何のために、そんなことやっているのか」
クリンキィは言う。
「私はただ私が出来ることをやっているのです」


ハチドリの行為は本当に微力だ、
だけど、無力じゃない。微力と無力は違う、
微力が集まれば大きな力になる。


微力の素晴らしさを、てんつくマンに教えられた。