リチャード・コシミズ氏講演会

毎日小まめにチェックしているブログの中に
リチャード・コシミズ氏」のものがある、
彼特有の視点で社会情勢を分析して、
いつも興味深く見ているのだが、
なかなか過激なことが書いてあって、驚くと共に
随分勇気のある人だと思う。
にわかには信じがたい内容もあるが、
他からの情報と重なりあうところも多く、
なかなか目が離せない。


そんな彼の講演会が初めて大阪で開催されるので、
議会前の忙しい時期ではあるが、
一度本人にお目にかかってどのようなオーラを
発しておられるのか見てみたいと参加した。


会場は思ったよりも小さく、200名ほどで一杯。
参加者はほとんど男性で年代も若く30代中心、40代
20代、50代の順か。いかにもネット世代の集まりという感じ。
最初に二人の若者が話した、
一人目はやや砕けた感じで
多分このノリは親父さん世代には受けないと思う。
二番目の男の子はさわやか真面目系、
最後尾にいた私には話しが聞き取りにくかった。


いよいよコシミズ氏、外人風な名称だが実物はコテコテの日本人。
年齢は私より一歳下。歯切れよく、メリハリがあり、笑いもあり、
分かりやすく、全然飽きさせず、パワー全開オーラーを感じた。


話の内容はとてもここで紹介する勇気が出ないものもある。
たとえこれはあくまでもコシミズ氏の意見ですと前置きしようとも、
このブログで披露する勇気はない、
それに、100パーセント事実であると
今のところ受け止める事ができない部分もある。


とりあえず、差しさわりがなさそうなところだけ話の紹介をする。


・日本の格差社会の現状について


1995年のデータによれば管理職の子弟の平均年収624万円。
労働者世帯子弟の平均年収450万円。
東大生の親の平均年収951万円以上が54パーセントで、
お金のかかる中高一貫私立校に通う子どもが
東大に進学するケースが多い。
最近、東大でも低所得世帯の学生は学費免除とするらしいが、
それ以前の教育投資にお金がかかるので、
結局、入れるのは金持ち子弟という結果には、
あまり変わりないだろう。


(そう言えばウチの市長は東大だけど、
そーんなブルジョワでも無かったような気もする、
きっと、高額な塾に行かなくても、元々頭が良かったんだ、
うらやましー)



日本人の年間平均所得は589万円であるが、
これはお金持ち分も合算してのことである。
年収で一番多い階層は300〜400万円。
次が200〜300万円。
年収350万円あたりが、一番多い。


ワーキングプア(働いても働いても貧乏)は、
一ヶ月15〜16万円で、家族3人の平均生活保護費23万5千円。
ワーキングプアより生活保護のほうがマシ、
というわけではないだろうが、
ここのところ生活保護所帯が激増して100万所帯。


格差社会の原因について


小泉・安倍政権の改革による「非正規雇用の増大」が一因。
非正規は正規の生涯賃金の三分の一、
人件費を削減することで会社は儲かるが、労働者は貧乏に。
株は上昇して株主は儲かる。


日本の大手企業の株主は30〜50パーセントが外国人。
5パーセント以下の株所有は届出しなくてもよいので、
実際のところは60パーセント近い所もあるのではないか。
(外人投資家の大半はウオール街のユダヤ人という)
外資は強烈に株の配当をあげろと要求してくる、
そこで日本企業は人件費を下げ、研究開発をやめ、
企業の将来性がなくなって、労働意欲を無くすという。



(今朝のテレビでは、上がった収益を
労働者に還元するのではなく、株の配当と設備投資にまわすと
大企業のほぼ全部がアンケートに回答していた。
中小企業では15パーセントが従業員の利益にまわすと回答していたっけ。)



韓国では銀行株の80パーセントが外国資本で、
利益のほどんどがもっていかれる。
日本もこうなる運命。
大企業の株を外資が買いやすいように、規制緩和した。


りそな銀行の件で大掛かりなインサイダー取引が3回行われた、
これを指摘したのが、植草教授(手鏡事件で逮捕)で
公表する機会が無くなってしまった。


ユダヤ金融資本はアメリカドルが紙くずになるのを
知っていて価値ある日本企業の買占めにかかったが、
サブプライムでドルの崩壊が予想以上に早く進み、
仕方なく資金穴埋めの為、日本株を売りにかかってきた。
この株を日本人投資家が買い、株の持ち合いも復活してきた。


「会社は社員の福祉の為にある」という
日本的資本主義がよみがえってきたのだ。


このあとは日本を食い物にする、政党、政治家、宗教団体
デービッド・ロックフェラー等の話があって、
それはもう、自身のブログでは書けない。
自分では真実を検証する術を持たないので、
他情報との重複や自分の感性でもって取捨選択していくしかない。


最後に質問コーナーがあって、印象的だったのが
「社会を変えるといっても、僕らみたいにネットやってるやつなんて
あんまり力ないし行動力ないし、ちょっと無理かも・・・」
なんて気のよさそうな若者がおずおずと発言していた。
そこへ、パワー全開オーラのコシミズ氏が言うには、


私の活動は始めてからまだ一年しかたっていない、
でもこの広がりの大きさを見てください、
ネットや口込みで投票率をあげること、
そのことによって有害政治家を排除することは、
そんなに難しい事じゃないよ。
と、いうような内容をドカーンと力強く言い放った。


本当に強い、力強いお方でした。