棚田クラブ、暗がり峠、宝山寺

今日から9月、猛暑もひと段落したと思ったけど
また暑くなりそうだ、
でも秋の気配は間違いなくしのび寄っている。


昨日は西畑棚田クラブで蕎麦の種撒き作業。
浅く掘った畝に蕎麦の種を満遍なくばら撒いて
その上に薄く土をかぶせて行く。
分業で私は種まき係、どっさり撒きすぎて注意された。
蕎麦の種は三角錐の形をしていてとても硬い、
そば殻枕に入っているのは中の白い実を出したもので、
私は種がそのまま入っているのだと思っていた。


今回はいつもと違って西畑の地元の方々との共同作業、
昼食は皆でバーべキュウーパーティで
普段はなかなかゆっくり話しできないクラブ会員や
西畑の方々と歓談できて楽しいひと時であった。
自分達で収穫した野菜や地元産の野菜を使い、
地域の奥様方の得意料理も並び、
桜のチップでいぶしたての珍しい料理や
菜の花油で揚げた天ぷらに舌鼓をうつ。
ダイエットも忘れて食べまくり。
いやー本当に楽しかったです!


棚田クラブは西畑農家の土地を借りて耕作している。
地元の人々と良い関係でなければ、
今日のダイナミックな活動は有り得ない、
先ず良好な人間関係があってそれから美しい景観が生まれる。
「和」の精神が大切なんだな。


それですぐ高山第2工区を思う、
ここも部分的には棚田があり美しい景観が残る。
第2工区の地主は地権者とUR。
地権者は宅地開発しか頭に無いので、
こういう活動は望むべくも無いと思うが、
URには誘致開発以外の土地については、
里山保全関連事業に共に取り組んで頂けるような
展開にならないだろうか。
開発面積が極力抑えられて、
地元農家の知恵と協力もいただきながら、
西畑のように民だけで頑張るのではなく、
官民協力体制で高山を里山関連事業地域にする。
ちょっと夢物語ですかな・・・



食事会が終わってから暗がり峠にいってかき氷を食べた。
この茶店があるから暗がり峠の風情が増す。
ここは写真にも多様されている景観スポットである、
今回の一般質問で景観について取上げるし、
先ほどの食事会でも意見が出たので、
もう一度確認のため(かき氷のためではない)
見に行った。写真で見るよりはるかに石畳部分は小さく、
2〜3本の電信柱が視界を妨げる。
西畑に抜けるトンネルは落書きが残り少々興ざめ、
トンネルを抜けると左には眼下に棚田の美しい景色が広がる。



そこから歴史的景観百選に選ばれた宝山寺に行く。
日曜日なので参拝者で寺の駐車場は一杯の賑わい、
石畳を歩いて下る。歩道は美しく整備されていて
スポットに桜の苗木が植えられている、
小さな旅館もところどころ開業していて、
打ち水がされ、さっぱり玄関口が整えられていい感じ。
清掃が行き届いた石畳の道で地元のかたの努力が感じられる。
時には沿道に空き家があったり廃業した店があり一般住宅ありで
風情がところどころ途切れる。
とにかく閑散としている。



くだってきた階段道を振り返ってしげしげ見るに美しいけど
賑わいがない、これも風情のひとつかなとも思うが、
このままでは沿道が普通の住宅街になってしまうのではないか。


途中に宿坊を利用して若い人が飲食店を経営している、
エスニック調のお店でうまくこの当たりの雰囲気に合っている。
オーナーといろいろ話をして、
やはりこのままではダメだということで、
地道にいろいろな働きかけを3年前から試みている。
私が知らないだけで、いろいろな人材が生駒市にはいるのだ。
若いのになかなか深い考えがあって偉いねこの男の子。


話の流れで9月23日の万灯会(まんとうえ)当日、
ちょびっとだけ協力することになった。
お店に「生きがいの創造」の本が置いてあって
彼は読んだという。
それだけで親近感持つ私は単純。