アシュリーさん逝く

アシュリー・へギさんが逝った。まだ17歳だった。
彼女はプロジェリアという難病を患っていた。


プロジェリア」とは遺伝子の異常で
通常より10倍のスピードで年老いていく。
患者数は世界で30人程度。平均寿命は13歳。


17歳のアシュリーさんは最高齢だった。


テレビで何度かアシュリーさんのドキュメンタリー番組を見た。
過酷な運命の中でも素直にひたむきに生きる姿に、心打たれた。


心は17歳でも体は100歳以上。髪も歯も抜け落ち、小さく縮む体
骨格にも異常をきたしている。
本来なら人生の中で一番美しく華やいだ時期なのに・・・


でも、彼女は不自由な体でも恋も勉強も趣味も楽しんだ
短い人生ではあったが、思う存分味わいつくした生き様だった。


14歳の時の彼女の言葉
「ハッピーでいられる自分が好き。悪口を言われた時も
 誰かが私を怒ったときでも、相手に対して怒らないでいる
 自分が好き。」


いやー、14歳でこんな事が言えるなんて、
なんと大きな器であろうか。
私もなんとかこのような心境に至りたい。


そして彼女は自身の病気についてこうも言っている、
「私がプロジェリアだということには、ちゃんとした理由があるの、
 神様が与えてくれたものだから素敵なことなのよ。
 だから、私は大丈夫。」


うーん、泣かせるほど彼女は自分の運命を従容として受け入れ
何か「大きな意味」を学び取ったのだ。


アシュリーは素晴らしい女性であった。
彼女の生きざまに多くの人が勇気をもらった。
ありがとう!アシュリー