新病院設置特別委員会

先日、新病院設置特別委員会が午後一時から開催された。
予想通り傍聴人は多く、委員会も終了したのが4時半と、
かなり長い時間を要した。


今回の特別委員会は、前に要求した資料の提出を受けて
のことで、私ももらった資料をさんざん検討したうえ
専門家の意見もあらかじめ聞いたうえで委員として臨んだ。


先ず、資料を要求した委員から決算書の様式や借地料、
敷地面積の拡大、地元自治会への説明会の状況等の質問が
出された。


市からの回答はまあ説明がつくものであったと思う、
回答に対してさらに厳しい追求がなされるようなもの
でもなかった。


私の発言は、
・医師会会長が心配するような「乱診乱療」や
「余分な検査」等による不正請求は、現在の厳しいレセプト審査
 体制では起こりえないこと。
・専門家に決算書を分析してもらったところ、医業収益に対する
 短期、長期借入金の割合が適正で健全であること。
・過去問題になった宇和島徳洲会病院での修復腎臓移植の件は
 その是非について専門家の間でも意見が分かれており
 患者団体や国会議員で構成する
 「修復腎移植を考える超党派の会」では移植や保険適用に
 積極的対応を求めていること。
徳洲会は単なる民間病院とは異なり公益性の高い
 「特別医療法人」であり、役員の同族割合や給与支給額
  残余財産の帰属が国・地方公共団体・他の特別医療法人
  限られる事などの制約があること。
・差額ベッド代が通常よりも少なく、
  良心的ではあるが改善点もあること、など


ただ救急医療は点数が高く診療報酬が得られるので、
赤字部門ではないと思い込んでいたので、
担当者からの「救急は赤字部門です」という答が
うまくキャッチできず、失笑をかってしまった。


やはり緊張して頭が思い込みで固くなっていたらしい。


(後で専門家の知り合いが、救急に力を入れて病院経営を
堅実にやっている病院事例のいくつかを教えてくださった。)


委員の間ではもっともっと徳洲会についての疑念を追求しよう
という感じでは、もはや無かったように思った。


委員外議員から更なる資料の提出を求める発言はあったが、
委員内でそのことを取上げて市に要求しよういうことには
ならなかった。


委員会では医師会に参考人招致することや、
阪奈中央病院の小児科医療の視察などがほぼ全員賛成で決まった。


参考人招致や病院視察がまた引き伸ばしの口実にされるのではないか
と心配される方もおられるようであるが、
採決する前に、「招致や視察とは関係なく新病院設置条例の審議は進める」
ということを委員間で確認、承諾しあったので、これは大丈夫だろう。


私は招致や視察にほぼ全委員が同意したこと、これらに関係なく
設置条例審議は進めることを確認しあったことで、
今後病院建設は前向きに流れていくと感じた。


あとは設置条例を審議する市民福祉委員会が早期に
開催されれば確信が持てるのだがこちらの運びはどうだろうか・・・