市長タウンミーティング

今日「イスタはばたき」で山下市長のタウンミーティング
テーマは「高山第2工区開発」について。


参加者は約70名。市会議員は市民派クラブ5名と
共産党議員1〜2名か。


最初に市長から「高山地区まちづくり中間とりまとめ」
の説明が一時間ほどあり、30分の休憩後参加者の質疑に
答えた。


質問内容・意見
・大規模開発によって山林の二酸化炭素吸収作用が失われる。
・100種以上の生物が当地に生息している。
奈良県内の大学といえども当地に移転する理由も可能性も無い
・これだけの沢山のリスク(主に財政上の)を抱えながら
 計画を進めるなどということは、民間ではありえない。
・第一工区の失敗事例に学ぶべき
・プロジェクトチームに民間の専門家も加えたほうがいい。
・選挙の公約違反
等、環境、財政の両面からの疑問が寄せられた。


開発推進派らしき人の意見も出た
・大学も学生寮も作って欲しい
・宅地開発を早くして欲しい 等


山下市長は
・高山第2工区の住宅地開発、企業誘致、大学立地で
 人を呼び込む起爆剤にしたい。
・固定資産税、法人税、市民税等の税収を増やして
 年々増大する介護や福祉費用の財源にする
・無計画に第2工区を放置すれば里山の荒廃を招く、
 全面を整備することは不可能で、整備可能地域外は
 開発利用もあっていいのではないか

みたいな感じの答弁であった。


環境問題もさることながら財政面でも不安材料が真に多い
計画案である。
なにしろ開発地域内だけでも事業費用は400億円以上、
これに地域に連なる道路や上下水道等の隣接地域の整備、
大学誘致費用など、全体でどれだけの費用がかかるのやら・・


開発した土地の売却益で事業費を工面するというが・・
土地がうれるかどうかの保証は無い。


要するに膨大な費用がかかる割には、
曖昧で見通しの立たない部分が多すぎるのだ・・・


私だけではなく議員の誰でも不安を覚えるのではないかな。


しかし、参加者の中にはしっかりした意見を上手に話される方
もけっこうおられて、その賢さには感心する。


「昔はあまりこんな練れた発言が出来るひとはいなかった」と、
高齢の知人もしきりと感心していた。


「こんなに賢い市民が増えてくるから、もう議員なんて
 あんまり数要らないですよねー」と私。


それを聞いていた先輩議員の機嫌が急に悪くなってしまった。