25年ぶり結婚式参列

先の日曜日、25年ぶりに結婚式に招かれた。
知人の娘さんの結婚式で親御さんとは
親しくしていたものの、当の娘さんとは会った事が無い。


私には主賓として議員バッジをつけて、簡単な挨拶を
していただきたい、ということだった。
私はあくる日が所属する都市建設の予算委員会だったが、
せっかくのおめでたい席へのお誘いであるし、挨拶も簡単で
いいということだったので、すぐお引き受けした。


結婚式前日の晩、予算委員会の勉強を夜遅くまでしてから、
さあ、寝ましょうとパソコンのスイッチを切る前に、
何気に「結婚式スピーチ」を検索してみて、驚いた。


結婚式の主賓の意味もよく分からずに、
短い挨拶でいいと言うから、「おめでとうございます!
明るい家庭を作ってください」
程度の言葉しか考えていなかったのだが、
「結婚式スピーチ集」には主賓の心得みたいなものが
書いてあって、挨拶も普段滅多に使わない超丁寧な言い回し
の事例が載っていた。


そうだったんだ、結婚式の主賓ってその場の雰囲気を作る
けっこう大切なお役目だったんだと、こういう常識に欠ける
私は始めて知って、大いに慌て、すぐにあいさつ文の構想を
練り始めて文章を夜中に作り上げた。


あくる日の結婚式が始まるまで僅か数分のあいさつ文を
何十回と復唱。
いくら復唱しても緊張したら頭が真っ白になると思って
しつこく復唱。


挨拶は自己紹介からはじまって、招待のお礼、
花婿花嫁への祝福、親族へのお祝い、年長者への気遣い、
挨拶開始・・・
このあたりまではお決まりのパターン。


挨拶開始後はオリジナルストーリーの展開となってくるが、
私は知人の娘さんとのエピソードが全く無いので
中身に思案、「三つの袋(お袋、財布、堪忍袋)を大切に」
なんて今時全く受けない。説教じみたものもダメ。


結婚式にも参列するので、その感激をイメージして文章作成、
自分達の結婚生活の失敗談なんかも受けると「スピーチ集」
に書いてあったので、それも織り交ぜて。


いよいよ披露宴が始まり、新郎新婦の紹介のあとすぐ主賓の
挨拶ときた。
私はやっぱり緊張したけど何とか言えてホッとした。
周囲には緊張しているようには見えなかったらしい、
ホントは足ががくがくしてたのに。


挨拶の緊張が解けた後の宴の料理は最高に美味。
多めのご馳走をしっかり完食。


教会で行われた結婚式は本当に素晴らしかった
新婦さんは清楚で可憐、新郎は明るく知的な好青年。
お似合いの二人。
わが子でなくとも、感激で目が潤んでしまった。
本当にいつまでも思い出に残る結婚式だったと思う。


やっぱり、結婚式はいいなあー
(うちの26歳の娘は全くその気配なし)