障がい者の災害対策

5月31日は午前中、福祉センターで
生駒市障がい児・者を守る連合会」総会があった。
私達市議会議員も来賓として参加した。


草場暁美会長から、避難所での障がい者の暮らしにくい状況を聞いた。
普通の生活でも知的・精神的障がいは、親や介護者にも分かりにくい
部分がある。環境の変化に順応が難しく、動揺が激しい。
宮城県での避難所の事例として、一歳程度の知能の20歳の男性で
車椅子の方のオムツ交換にも困ったこと。
18歳で軽い知的障がいの男性で我慢する事が出来ず、
我慢できない怒りが高笑いになる。
二入ともとても避難所での集団生活は出来ない状態である。


「福祉避難所」であればそういった特別な事情のある方も、専門の
スタッフや周囲の理解によって気兼ねなく落ち着けるので、
生駒市でも「福祉避難所」の指定箇所を「障がい者施設 かざぐるま」
にしてほしいというお話だった。


避難所には様々な事情を抱えた方がおられる、
「当然の我慢」にもとうてい耐えられない障がいを持った方もおられる。
多くの方が我慢の生活で目一杯の環境で、理解を得るのは難しい。


日本自閉症協会によると、普段と違う場所や騒音に弱い自閉症の人
には避難所での生活は相当なストレスがかかり、場合によっては
パニックになって大騒ぎすることもあるので、家族も「迷惑をかける」
と避難所に入れないこともあるという。


避難所に入れないので周囲に問題が認識されない、
配給が受けられないといった弊害がある。


対応策として「高齢者用」「障がい者用」など必要な支援の種類に
応じた避難所つくれば、似たような境遇の人が集まり専門家も集中
出来るので過ごしやすくなる。


草場会長の望まれる「福祉避難所」はこれからの災害対策には必要だと思う。