衆議院選挙を終えて

とうとう嵐のような選挙も過ぎ去った。
渦中にあるときは、もう夢中だったが過ぎてしまえば
遠い昔の出来事のようにも思えてくる。


だけど、本当に大変な選挙だったんだ。
日本未来の党」結党後、一週間で衆院選突入。
選挙グッズが「国民の生活が第一」だったので、その変更
に追われた。

そして初めての労働組合支援抜きの選挙、ボランティア頼
みの選挙となったが、ボランティアが育つ時間が無く限ら
れた人数ではマンパワー不足。


意外だったのは「日本未来の党」の知名度が低かったこと。
マスコミでは結構取上げられていたように思っていたが、
それほど有権者の印象には残らなかったようだ。
私の知人も「未来の党?何それ?」と言う人が何人もいた。


そして中村てつじ=民主党というイメージが強くて、
中村てつじ=未来の党ということがすんなりと入りずらかった。


選挙期間中に訴えたことは卒原発・脱消費税増税・反TPP
これらが重要課題だと思い、ウグイスでもスポット演説でも
盛んに訴えたが、今度の選挙結果をみるとどうも有権者
関心はこれらには無かったようだ。


有権者の関心を読み間違えたかもしれないが、私達には
やはり重要なのは上記の三つで、是非ともこちらに目を
向けて欲しかったのだが・・・


私は選挙と12月議会が重なってしまい、議会の無い日は
極力選挙活動に当てた。
私にとっては初めて直接関わる国政選挙、チラシ配りから
ポスティング、ウグイス、スポット演説・取材対応、
挨拶回り・・・
やれることは何でもやった、一番苦手な取材や集会での
挨拶も。もう嫌だとかなんだとか言ってる場合ではなく、
フル回転。


選挙期間中は確かにしんどかったけど、終わってしまえば
貴重な体験だったと思う。
自分が望む国の政策実現に向けて、直接行動し、真剣に考え
訴えることが出来たのだから。


とはいえ、結果は本当に厳しいものだった、
まさかここまで完敗するとは夢にも思わず。
未来の党」選挙前は60議席もあったのに選挙後は9議
席、いくらなんでも減らしすぎ。


そして中村てつじ氏、参議院議員を途中で辞して衆院選
臨む。
民主を離脱したことで政党交付金無し、労働組合の支援
無しと、リスクを背負う。それでも自分の主義主張を貫く
ために、あえて離党し未来の党に結集。


打算のない潔い態度だと思う、だからどうでも報われて
欲しかった。だけど、現実は過酷。
選挙戦当初から自民の優勢が伝えられていたから、決して
楽観はしていなかったが、ここまで票が伸び悩むとは
思わなかった。


そして維新の強さに驚く。


一時は供託金も没収されるのではないかと冷や冷やしたが、
どうやらそれは免れた。
大差で敗れたことはショックだったが、もう彼は立ち直って
また次を目指して走り出そうとしている。
20代から国会議員をやってきて、彼にとっては国会議員が
天職なのだ。だからいつかは復活する。


とはいえ来年の参議院選挙は難しいだろう、この小選挙区
生駒市生駒郡天理市郡山市)でも広範囲で大変
だった、参院選挙では奈良県全域が対象となるもの、
とうてい及びつかない。


未来の党に各地の地方議員が結集すれば、参院選も夢では
ないが、それは今の状況ではちょっと考えられない。


自民が圧勝して、脱原発が遠のくんじゃないか、TPPに
参加して日本の社会機構がおかしくなるのではないか、
憲法改正国防軍やら右傾化するのではないかとか
いろいろ心配の種は尽きない。


日本国民の選択はこれで良かったのか。