介護研修

介護職員初任者研修も9回目、やっと三分の二まできた。
教科書よりも実習の時間が長くなってきて、今回は車椅子の操作。
ベッドから車椅子への移乗、ベッドから便器(おまる)への移乗。
視覚障害者の歩行介助、階段昇降の介助の方法など研修生が
役割交代しながら学んだ。

私が一番難儀したのが車椅子で15センチの段差を乗り降りすること。
車椅子を傾けて段差を乗り上げるのであるが、人を乗せた
まま思い切り車椅子を後ろに傾け、自分の足腰で車椅子の背中を押し
ながら台に乗り上げるのであるが、なかなかうまく行かない。


後ろにひっくり返りそうでこわごわ、手に汗かいて持ち手がすべる。
すごく緊張して手に余分な力が入って、また筋肉痛だ。


視覚障害の介助練習ではアイマスクをして視覚障害者になり、介助者
とともに歩行する。
介助してもらって、白杖をついても全く見えない状態で歩行すること
の怖さは相当なもの、介助者の背中に隠れるようしてヨチヨチ歩きに
なってしまう。

階段昇降の介助も難しい、下手したら大怪我をさせてしまうもの、
緊張の連続だ。


研修では介助の方法も学ぶけど、杖の使い方や片マヒになった時の
体の動かし方、車椅子の乗り方や便器の座り方等も学ぶので、自分が
要介護者になった場合にも役立つので一石二鳥である。


元気な中高年は自分や親、配偶者など将来の介護に備えて、こういっ
た介護初任者研修を受けておくことは大変メリットのあることだと思う。
病や老い、死、は避けられないことだから、それらに対する心構えや
対応を学ぶと人生観が変わる。そして最高の人権教育になると思う。