介護で筋肉痛

介護研修も実習が入ってきて実際の介護の仕方を学びだしてから、
肩、上腕、腰がずーっと痛くて叶わない。

でもせっかく学んだのだから、介護度5の母親を見舞った際に
車椅子からベッドへの移乗、ベッドでの体位変換など実践している
のだが、体の不自由な母だと自分を支える力が弱いので、こちらも
緊張するし力がいる。満身の力をこめて介助する。


その割には思うように動かせなくて時間がかかる、しまいに母も
疲れてこちらは筋肉痛。
いつかは介護の仕事もありかな・・・なんて思っていたけど、
これじゃあ体がもたない。


見ていると現場の介護士さんや看護士さんは、手際よく一人でも
さっさと動かして介助する。
私も学んだとおりやっているつもりなのに、この違いはどうだ。
経験を積まないとコツが会得できないのだろうな。


しかし、一日一回介助しているだけなのに、この腰痛と筋肉痛、
いかに自分が脆弱であるかよく分かった。


さて、半年間もの長きに渡って母は東生駒病院でお世話になった。
ここでリハビリに励んだお陰で、寝たきりの状態から今は車椅子
にも座れるようになったし、食事も口から食べれるようになった、
時にはトイレにも行けるようになった、勿論全てにおいて介助は
必要であるが、それでもすごい前進である。


84歳の高齢でよくここまで頑張ったと思う。
リハビリは本人のヤル気次第、母には何度もこれからの生きがい、
人生の目標はリハビリだと話した。
リハビリをしないと体は固まり痛み、精神的にも落ち込んでいく。


母は良く理解し、リハビリに取組んだ。
またここの病院のリハビリ体制が充実していて指導する先生方も
丁寧に応対してくださった。
半年もいれば看護師さん介護士さんとも顔なじみになり、親しみ
も増す。
心配したり、泣いたり、喜んだり、母の状態で一喜一憂して
過ごしたこの半年間。思い出深いこの病院から、もう去らねばならない。


明後日、退院の時きっと母は別れを惜しんで泣くだろうな、その傍で
もらい泣きする自分の姿が目に浮かぶようだ。


退院後は老人保健施設でしばらくはお世話になり、その後は在宅介護
となる。
在宅介護については色々難しいところがあるが、出来るだけ母の希望
に沿おうと思う。どこまで自分が受け止められるか不安ではあるが。