「9月議会」

四つの常任委員会も終わって、やっと議会も終盤に入ってきた。
今日最後の企画総務委員会が一番熱かった。


例の「政治倫理条例」の修正案を巡って議論伯仲、
議員同士の激しいやりとりに、同席している市職員も口をあんぐり。


元々の原案はAクラスの厳しい内容で理想的な条例案だった、
3月議会では否決されたが、6月議会では継続審議となり、
9月議会で修正案が出されたがまとまらず、
今回も継続審議となるであろう。


修正案は倫理条例の根幹にあたる部分が骨抜きとなっており、
とうてい承服できるものではなかった。


主たる修正は資産公開の対象者が議員本人だけに絞られている点である。


資産公開は議員等の資産形成過程を明らかにして、
不正な蓄財がないかを明らかにするものである。


原案が本人のみならずその配偶者等まで対象にしているのは、
名義替えによる脱法行為を防ぐためで、
それを議員本人のみの公開で良しとなれば、
資産公開そのものの意義が失われる。


他の重要な修正は、公共事業請負禁止の対象範囲を一親等まで絞ったこと。


原案は二親等まで広げてあった。
議員の兄弟が経営する企業までを、禁止対象範囲としていた。


我田引水を疑われないために、
議員関係企業は出来るだけ公共事業請負を制限すべきであろう。


この2点の修正により、倫理条例は大きく後退することとなった。


生駒市は行政と議会の両トップが逮捕されるという、大きな事件があっただけに、
それを受けて作られる倫理条例も厳しさが要求される。


全国的に倫理条例を制定する自治体も増えているが、
特に不祥事のあとで作られる倫理条例はAクラスの厳しいものが成立している。


今度生駒市で制定しようとしている倫理条例が月並みなものでは、
申し訳が立たないではないか。