「息子が出て行く日」
もう来週にも息子が19年間住みなれた我が家を離れて
神戸で一人暮らしを始める。
大学まで通うのに片道2時間ほどかかるので、
時間が勿体無いという。
(じゃあ、浮いた時間は何に使うの、勉強?)
19年間、蝶よ花よと可愛がり慈しんできた我が子が、
親の手元から離れて飛んでいく。
正直言ってとても淋しい。
こうやって一緒にご飯を食べるのも、後しばらくかあ・・・
一緒にお茶を飲みながらおしゃべりするのも、あと少しかあ・・・
なんてぐちぐち恨みがましいこと息子に繰り返すと、
しまいにうるさがって、
「おかん、うるさい!おかんは頑張って議員の仕事しとればいいんじゃ!」
と、突き放された。
あーあの小さかった息子が・・・
なかなかオムツがとれず、言葉も遅かったので親戚から
「この子ちょっとアホちゃう?」と言われた。
「僕は大きくなったら、お母さんと結婚するよ。」と言ってくれた息子
いつも一緒にいたような気がする。
振り返ってみれば、子育てなんてあっという間に過ぎてしまう。
幼いときにたくさんの喜びと笑いと幸せをプレゼントしてくれた。
大きくなればなったで、良き話し相手になってくれた。
世代間の差はほとんど感じることがなく、
年の離れた友人のような息子。
やっぱりとうとう出て行ってしまうんだね。