伝説の人それは・・・

生駒市議会では今でもしみじみ語り継がれる人がいる。
議員職にあるとはいえ、ずっと不在の前議長だ。


アンチ前議長派だった議員達(アンチ中本氏でもある)の
昼食時の話題にしばしば登場。
大抵みんな煮え湯を飲まされたこともあったのに、
彼の思い出を語る時には妙な懐かしささえ感じられる。
「今頃どうしてんやろうなー」と誰かが言えば
「きっと、規則正しい生活で前より元気になってるよ。」
という会話も何度か繰り返された。


そして入れ違いに議会に入ってきた新人議員に
彼の武勇伝?を披露する。
皆一様に目を丸くして聞いている。


いつまでたってもその印象は強烈で、
脳裏に焼きついている。
なかなかあのような人物は今後出ないであろう。
ひどいこともやってきたが、意外なほど情にもろく
涙ぐむような場面もあった。
あんなに欲張りで虚栄心がなかったら
悟りを開くような偉大な人物になったかもしれない。


私が議員になった一年目は
彼は議長職を落として機嫌が悪く
彼に協力しなかった議員はさんざん当り散らされて大変だったが
2年目議長職を取り戻したことで急にやさしくなった。
そして、先輩として人生を語ると
いうような含蓄のある話もしてくれた。
また、面白い話で笑わせてもくれた。


浪花節が似合うような人物ではあったが、
私など推し図ることのできないような、
心に深い闇の部分もあったのではないか。


いろいろ自分の人生を語ってはくれたが、決して人には語らない
傷つきつらい思い出には蓋をしていたような気がする。


いつかどこかで同席するような機会があるのだろうか、
全く想像もつかない。


もし出会ったら開口一番どう言おう。
「久しぶりですね。お元気そうで良かったです」
と月並みなことを言ってにっこりする。
こんなとこかな・・・