続 委員会視察

岐阜県各務原市(かかみがはら)では
・景観行政・重点風致地区・みどりの基金
について学びました。


各務原市は人口が約14万人で
生駒市よりも少し大きい自治体です。
ここも東海市と同じく財政が豊かで、
経常収支比率が81%、財政力指数が0.92です。
市役所の近くに自衛隊の航空基地があり、
飛行機の爆音に驚いてしまいました。


みどりの基金は平成元年から始められ
平成19年まで積み立て続け9億円余り、
19年から初めて取り崩して運用が開始されました。
この市は100%地下水を利用しており、
この豊かで清い地下水を保持する為にも、
市内の緑化推進が欠かせないと力説されていました。


生駒市はいまでは半分を県水に頼っていますが、
その昔はあふれるほどたくさんの地下水が
湧き出ていたそうです、緑を失うと言うことは、
地下水脈まで影響するということを、つくづく感じました。


各務原市は平成17年に景観行政団体となりました。
木曽川流域に高層マンションが建設されたことから、
これ以上の景観破壊を恐れた地元からの要請がきっかけでした。
写真をみると犬山城と川を挟んだ位置に
高層マンションが突き出て建っており
なんとも付近の景観と不釣合いの様相を呈していました。
いったん建ってしまえば元の景観を取り戻すのは困難です、
景観条例で早めに規制して保全しなければなりません。


各務原市は細部にわたって
高さ制限、色彩制限などを決めており、
屋外広告物については「ビューレンジャー」という
170名の市民が違反広告物撤去作業を行っています。


重点風景地区では自販機も周囲を板材で覆い、
室外機も木の格子で目隠しするなど、こまかい配慮があり
景観行政団体の細かい気配りを感じました。


生駒市も来年度から景観計画策定に向けた動きがあります。
早く景観行政団体になって、景観保全の手をうたないと
破壊されて手遅れになりかねないと気がかりです。