ホームレス中学生

今売れに売れている本「ホームレス中学生」を読んだ。


書店に立ち寄るたびに、
売り上げナンバー1コーナーに平積みされているこの本が
前から気になっていたが、
買ってもすぐ読み終わる感じだったので
購入するのを躊躇していたら、
知人が良い本だといって貸してくれた。


読み出すとやはり30分程で読み上げてしまった、
でも、涙がこぼれるくらい感動して
ベストセラーになるだけのことはある。


作者の田村さんは、川島さんと「麒麟」という漫才コンビ
で売り出している。人気もあり実力派のコンビであるが、
どちらかといえば川島さんはイケメンで声が素晴らしく、
田村さんは地味な方の存在だったように思う。


田村さんは3人兄弟の末っ子で
10歳の時母親を亡くしている、
それだけでも悲しく大変なことなのに、
差し押さえで我が家が無くなり家族バラバラ
中学生がたった一人で空腹にたえながら野宿生活するあたりは
もう可哀想で可哀想で・・・・
だから、親切な友達家族に引き取られたくだりまで読み進むと
もう涙涙で目がうるうるした。
田村三兄弟のけなげな努力と、彼らをサポートする暖かい人たち。
笑えて泣ける貧乏自叙伝という宣伝文通りである。


田村さんは漫才師としても成功したし、自叙伝も大ヒットした。
たくさんの悲しみやみじめさ、苦労もあったけど、
たくさんのやさしさや笑いにも恵まれて、
今はこんなに幸せそうで本当に良かった、うれしい。


(それにつけても、子どもたちの先行きも考えず
いきなり「解散!」といって外にほりだし、
どこかに行ってしまった親父は
一体どこでどうしているんだろう・・・)