久しぶりのブログ

この一週間はずーっと議会づめ、
一般質問が終わったら常任委員会で予算審議、
あれやこれやと頭を絞る事ばかりである。
此の一週間のたつのが早い事!


今日は午前中は生駒中学卒業式に参加した。
かつての息子の姿と重なって、
懐かしい気持ちがした。
あどけない此の子達も、
あっという間に大人になってしまう。
親の責任もだんだん軽くなってきて
やれやれという気持ちと。
いつのまにか親から離れていく淋しさと両方だ。


最後に卒業生が「旅立ちの日に」っていう歌を歌ってくれたけど、
すごくうまくて、じーんとしてしまった。
いやー本当にきれいな歌声だったな。


午後は「わかりやすい統合失調症のおはなし」講座。
今回の一般質問で精神障害について多少なりとも勉強したので、
もう少し掘り下げて学んでみようと思って参加した。


このテーマではおそらく会場はガラガラだろうとの予想に反して
満員、100名以上はいただろうか。関心の高さに驚く。
この意外な場所で数名の知り合いにも出会ったことも驚いた。
講師は信貴山病院分院上野病院の平尾文雄先生。
此の分野ではなかなか有名な先生らしい、
若々しくて明るくて、楽しそうな雰囲気の先生で、
お話も上手だった。


統合失調症については私はあまり知識がなかったので、
今回現場の先生の話が聞けた事は良かった
患者やその家族の気持ちも
少しは理解できるようになったのではないか。


統合失調症とは・・・
・生涯罹患率1パーセント前後
・20歳代〜30歳代の発生が多い
・発病に関しては遺伝的要因が半分らしいが、
 あと半分は原因不明、
 一説には胎児期や出生時の脳の機能障害が
 成長期以降に影響を与えると考えられている。
・ストレスに対して脳の神経伝達物質の働き悪い
・精神科でリハビリを受ければ80パーセントの人が
 差し支えなく日常生活を送る事ができる
・症状は幻聴・妄想・奇妙な行動・自閉など
・慢性疾患なので、病気と付き合うという気長な気持ちで。


現在は薬物療法が進んでおり、効果が大きくて
副作用も少ない薬品が開発されている。
精神科デイケアの体制もあり、症状は緩和される。


統合失調症の人は自己評価が大変低い為、気力が低下。
彼らが自尊感情を持つ為には。
仕事、役割があって役に立つ存在と思える事が大切で、
だから就労するということが福祉であり権利なのだ。
障害のある人が働ける環境を整えていくことが必要。


周囲の人の心構えとしては
・本人の状態が病気の症状であることを先ず理解する。
 そして批判ではなくいたわりを。
・人生を楽しむ手本となる。
 歯を食いしばって生きるのではなく、
 笑顔で生きる手本になってあげましょう。


と、いったようなお話でした。
「人生を楽しむ手本となる」
いい言葉です、誰にとっても必要なことです。
そして、障害者就労支援の意義をあらためて深く感じました。