なんと立派な「私のしごと館」

かねてから見学したいと思っていた
無駄な公共事業との指摘もある「私のしごと館」に行った。


此の施設は独立行政法人雇用・能力開発機構」が
様々な仕事を子供たちに紹介する為に、
京都府精華西木津地区、関西文化学術研究都市
1993年に建設が決まった、要した費用は580億円。
04年度の入館料等の収入は約一億円
それに対して施設の維持管理費は21億円(内人件費約6億円)
差額は民間企業が支払う雇用保険で穴埋めされている。
識者からは「赤字の垂れ流し」との批判も出ている
すこぶる評判の良くない施設で、
マスコミでも再々取上げられてきた。


行ったのは土曜日の午後にも関わらずガラガラ
大きな駐車場では4人のガードマンが愛想良く誘導してくれた。
広大な敷地8万3000平方メートルに建てられた
ガラス張りのたいそう立派な建物。
見学者がほとんどいないので、
案内の従業員も施設のそこかしこに立っているが
手持ち無沙汰な感じがする。


約40種類の職業が擬似体験できるコーナーなどがある。
誰もいない部屋で職業紹介ビデオが大型テレビで放映されていた。
本当に来館者が少なくて、
これじゃ赤字になるのも無理ないとつくづく思う。
唯一どこかの中学生が実習体験している部屋だけが
活気づいていたが、あとは森閑としたものだ。
いまさら職業探しでもなく
ほとんどの職業案内コーナーを一瞥して通り過ぎたが
館内が広いので、それでも一時間ほどかかって歩き
食後のいい運動になった。


中高生が本気になって職業を調べるには良い施設なんだろうか、


それにしても客は少ないし、施設の維持費はかかるし、
赤字が約20億円っていうのは費用対効果の面からいえば
最悪に近いものがあるんじゃないだろうか・・・


ああ、税金 勿体ないなあ・・・