西畑棚田クラブと特養訪問

今日の西畑棚田クラブの作業は
棚田の間を流れる神田川周辺の除草。
鎌で草をつぎつぎ刈っていく。


今頃はマムシが出るので注意しながらの作業だ。
神田川は大小の石で川筋が作られていて、
細い川ながら美しい景観だ。
聞く所によると100年以上昔、地元の人が
山の湧き水を田畑に流す為に、
石を積んで水路を作ったそうだ。
重機も無い時代に、
よくこれだけの石を組んで水路を作ったものだと感心する。


でもこの美しい水路もほっておくと、
たちまち雑草が生い茂って
石垣も見えなくなってしまうので、
時々は除草しなければならない、
苔むした岩肌に草が生い茂っているのも
なかなか風情があるが、
多すぎると荒れ果てた感じになるので
時々散髪が必要だ。


中には岩に木が生えているのもあって
ここまで成るともうお手上げ、
石垣が崩れてしまう。


5年前棚田クラブが活動を始めた当初は
一帯は荒れ果てていて、
石垣なんか全く草に埋もれきっていて見当たらなかったという
今は、昔の人が耕作や川の護岸の為に積んだ石垣が
しっかり存在を示していて、一層この地の景色を美しく見せる。


昨日の雨にもかかわらず、川の水は美しかった。
お昼ごはんに大阪からきている方が味噌汁を作ってくださった、
薬味のねぎが、山ほど入っていて 
そのねぎが甘くて美味しい事!


作業の後で青空の下、
皆で味噌汁や山菜のてんぷら頂いて最高でした。


午後は生駒市内にある特別養護老人ホーム
ボランティアをしている知人の手伝いに行った。
ご老人達と一緒に歌を歌う、
集まった人は15名ほど、全員車いす
ほとんどの人が一見したところ無表情で
こちらの働きかけが通じているのかいないのか分からない。
なんとか歌ったり、問いかけに反応してくださる方は数名。


でも、無表情な人も個別に話かければゆっくり反応してくださる。
こういう介護の仕事は、
キメ細かくじっくりした対応が必要であるが
職員の人は忙しすぎて(その割に待遇が良くない)
なかなかそうもいかないようだ。
職員の入れ替えも多く、なかなか定着しない。
マンパワーが大切な職場なのに、こう入れ替わりが激しくては
チームワークが育たないだろう。


ゆとりのない職場環境をあらわす様に
その部屋の床は食べこぼしとほこりで少し汚れていた。
本当に施設の職員の方々のしんどさを憂う。