アスペルガー症候群

昨日テレビで22歳のアスペルガー症候群の女性が紹介されていた。


彼女は幼いころより、どこか人と違う自分に
ずーっと生きづらさを感じながら22年を生きてきた。
親しい友達もできず、いじめられ、親からも理解されず
「頼むから普通の子になってくれ!」と言われ続けたという。
22年間生きてきて楽しい事も幸せを感じたことも無く、
周囲との違和感に苦しみ続けたと言う。
なぜ自分は他の子と違うのか、なぜ馴染めないのか・・・


その答えがやっと22歳になって自分がアスペルガーだった事を知り、
ようやく落ち着いて自分のことをみつめられるようになった。


彼女の母親は娘の障害にやっと気づき、
知らなかったとはいえ、長い間娘を責めていた後悔に
涙ながらに謝る、本当に娘には可哀想なことをしてしまった、
どうしてもっと早く気が付いてあげられなかったのだろうと。


アスペルガー症候群自閉症の一つのタイプで、
アスペルガー症候群のこどもや大人は
・他の人と社会的関係をもつこと、
・コミュニケーションをとること
・想像力   の3つの分野に障害をもつ。


社会的な支援や周囲の理解がないと、
なかなか就職等も難しい。


この女性は福祉支援を受けながらパート勤務をしている。
通常であれば小さな出来事も、彼女にとっては大変なストレスで
心身共に大きな負担となる。
でも彼女は、辞めたいとは思わない、
なんとかここで頑張って社会に認められたいという。
自分がアスペルガーと分かってからは積極的にカミングアウトして
理解と協力を求めると言う。
それで随分精神的にも楽になったし、
また周囲も彼女に対応しやすくなった。


22年目にやっと自分のことが理解できるようになって
光が差したと、彼女は笑顔で語る。
不器用な店員さんで、客を怒らせることもあるようだが
それでも仕事を続けたいという。


働くことが成長になる。