ハートサロン

毎月一回小瀬町の知人の家で
8名ほどの奥様方が集まって、おしゃべり会をやっている。
メンバーは大体決まっているが、
時々の都合で入れ替わり立ち代り。
始めてからほぼ一年近くたつ。


一年も経つと気心知れてきてアットホームな雰囲気だ
お手製のおやつ有り、お惣菜有りと 
いかにも主婦の集まりらしい。


年齢は私よりお姉さんばかりで60代70代、
皆さん元気で、障害者支援や老人介護支援、民生委員等
ボランティアや社会的な活動に熱心な方ばかりで、
体験談から学ぶことがすごく多い。


そして素晴らしい活動をしているのにもかかわらず、
皆さん謙虚で、とにかく優しい。
他者のお役に立つことが、ごく自然であるような感覚だ。
そして皆さん明るくどこか無邪気でさえある、
こういう場に参加すると心がなごんで元気になるので
メンバーであることが有難い。


そこで生駒市内の特養や老健などの介護施設の話題がでる、
市内にあっても一様ではなく、様々な事情がある。
話を聞くにつけ考えさせられる。


今日の話題の中で生駒市内で起きた事件があった。
同居する母親を暴行したとして28歳の長男が逮捕された、
66歳の母親は暴行されたあと数日間倒れたまま風呂場に放置されており
病院に搬送されるも死亡。
母親は虐待されていた可能性もあるようだ、
この母親は足が不自由だったという。


犯罪の少ない平和な町だと思っていた生駒市
このような悲惨な事件が起きたことに
皆、少なからずショックを受けていた。


そして島根県では23歳の孫が
81歳と76歳の祖父母を惨殺、
包丁やカマで二人を襲い、祖父には火をつける残忍さだ。


親族間のこの惨劇に、皆さん近年の世相を憂う事しきりである。


ニュースを見ていると、
このような事件が頻発しているような感がして
絶望的な気がしてくるが、
それではこのような殺人事件が
近年突出して増えてきたのかといえば、そうとも言えない。


「少年犯罪データーベース」主催 管賀江留郎氏によれば
            (かんがえるろう)→何?この名前

昭和30年代の検察統計を見ると、
尊属殺と尊属傷害致死で計年間150人前後が送検されていた。
当時の尊属殺は祖父母や舅、姑も対象だが95パーセントが
自分の親殺しだった。


近年の親への殺人と傷害致死も150件前後、
2006年は169件。


昭和30年代は人口が今の7割強だったから、
比率で言えば昔の方が随分多かったことになる。


結局、昔から今に至るまで親族殺害は連綿と続いており
ひどい状況になっているかのように見えるけれども、
これでも比率としては減ってきているということになる。


日本社会も少しずつ治安が向上してきたということで、
ほっと胸をなでおろす、って とてもじゃないけど思えないよ!