思い出

先日久しぶりに前市長の中本氏と
前議長の酒井氏の姿を拝見した。


拝見したといっても夕方のテレビニュースで見たということ。
ほとんど全てのテレビ局で放映されていたので、
昨年の事件とはいえ、まだまだ世間の関心は高いということか。


生駒市の総合スポーツ公園用地を時価の十倍以上で
生駒市に買い取らせた見返りに、
両氏が各一千万円わいろを受領した事件と


酒井氏が足湯建設を随意契約させた見返りに
400万円のわいろを受領した事件の初公判が
大阪地裁で開かれた。


両氏共、起訴事実を前面否定、無罪を主張した。
この無罪主張に対して、ほぼ全ての人々が眉をひそめて、
呆れ顔になる。


判決が確定するのはまだまだ先の話になりそうだ。


画面で久しぶりに見る前市長、以前はもっと痩せていて
足元がしっかりしていなかったのに、顔がふっくらして
幾分肥えて元気そうだった。


前議長は痩せて体調が良くなったとは聞いていたが
画面で見る限りは頬がこけて、やつれた感じがした。
若い時とちがって高齢になってあまり減量すると、
幾分老けた感じになってしまう。


久しぶりに前議長を見たもので又思い出すこと、
議員になりたてのころ、地味な色の服を好んで着ていたら


「そーんな、暗い陰気な服ばっかり着こんで
 顔まで陰気なしかめっ面になっとるやないか、
 もっと明るい色着て、晴れやかな顔で歩かんかい!」


と一喝されたことがある、今朝
議会に着ていく服を選びながら思い出して笑いがこみ上げた、
いろんな味のある人物ではあったな。


ところで高山第2工区、事業中止で山下市長の一大公約実現!
と思っていたら今度は急転直下、
生駒市は高山第2工区開発計画に県、URとともに
プロジェクトチームを作って取り組む事と成った。


山下市長はかつて高山第2工区の大規模開発反対・
住民投票実現の市民運動のリーダーであった。


開発反対理由が大規模宅地開発による採算問題や財政負担。
オオタカ絶滅危惧種に指定されている動植物などの自然保護。
とこの二つが大きな二本の柱であった。


今回の方向転換は企業や大学誘致など
目的が決まってからの開発なので、
無駄な開発にはならないし、
経済効果もあり市の財源にもなるという。


ではもう一方の自然保護の方はどうなるのだ
市長は「周辺の自然、生活環境の両立しえる計画であれば
十分検討していける。」という。


この言葉だけで環境保全が担保されるのだろうか、
開発面積は必要に応じて広がっていき、
自然保護のため上限を設けるという言葉は一切無い。


自然保護のためには広大な面積も必要で、
上限の無い開発では自然を大切にするといわれても
はなはだ心もとない。



今日初めてのプロジェクトチームの会合があった
確か四つのチーム構成で、大学誘致・企業誘致・福祉施設
とあとひとつ。(思い出せない)


これらは全て開発目的チームで、
せめてこの中に自然保全チームも加えて、
自然保護も開発と同等の重みをもって
計画の中に組み込んで欲しかった。


生駒市は自然保護のための詳細な提案も積極的にしてほしい、
かつて私達は山下さんとともに、
額に汗して高山の環境保全を訴えてきた、
その時の厚い信頼と願いを忘れないで欲しい。


かつての住民投票の仲間は
今度の方針転換を決して静観してはいない
だんだん集積しつつあるエネルギーはどこかで爆発する。