百条委員会

昨日の議会運営委員会で病院の基本設計図を随意契約したことに対し、百条委員会設置が議員提案された。


提案者には13人の署名があり、
既に過半数に達しているので、
24日の最終本会議では可決されて、
百条委員会は設置される。


私を含む8名の議員は署名していない。


百条委員会は地方自治法110条に基づいており
調査を行う為関係者の出頭、証言、記録の提出を請求できる。
正当な理由がないのにこれらを拒んだ時や虚偽の陳述をした時は、議会は告発しなければならないし、禁固や罰金が科される。


委員会とはいうものの通常の委員会と
はかなりちがって厳格で重々しく
どうも法律違反や刑事事件追求するという
ただならぬ雰囲気を感じるのは私だけだろうか。


今回の随意契約については
確かに見過ごす事のできない問題はある。
それは否定しようも無い。


前にも述べたように、この不手際の原因は全て
病院開設許可申請期限までに間に合わせねばならないという
切羽詰った状況があった。


ミスはあるにせよどこに悪意があったというのか、
またどのような実害があったというのか、
誰か不当な利益をこうむったものがいるのか。


百条委員会提案理由の中では執行部の答弁が曖昧であり
虚偽ともとれる・・・不透明な部分を解明し二度と不祥事が起こらないよう対策を講じることが議会の役割であると述べられている。
その手段としての百条委員会であるが、


問いただす場所は新病院設置特別委員会であってもいいのではないかと思うのだが・・・
こちらの委員会だと証言拒否や虚偽の陳述、記録隠しの
恐れがあるということか。
私はたとえ百条委員会でなくとも執行部は誠実に対応されるものと思っている。


そこまで厳格しなければならないほど、
こうむった大きな損失とはどれほどのものだろう。


私からみれば当時の切羽詰った状況とはいえ、
今後は二度と繰り返してはならない点はあり
そのことについて反省すべきは反省し、
謝罪すべきは謝罪し、改善すべきは改善してもらえば
もう十分である。(前にも書いたけど)


新病院設置については医師会との話し合いが不調におわり
全く先の見通しが立っていない。
医師会の猛烈な反対になす術が無いといった状況で、
万策尽きたかという感じである。


この件について質問されても市長の反応は
事務的、機械的、無表情で
以前のような覇気が私には全く感じられない。
キーマンの市長のテンションがこう下がってしまっては、
それでなくとも難航している病院問題が
いっそう難しくなってしまう。