宝山寺 万灯会

九月二十三日は生駒宝山寺万灯会のイベント。
こんな風雅な行事があるとは
恥ずかしながら今まで知らなんだ。


9月一般質問で歴史的景観保全を取上げるので、
話を聞く為立ち寄った「ナイヤビンギ」というお店で、
万灯会のことを聞き当日の手伝いが必要ということで
何もわからないまま協力することにした。


23日は朝9時に集合して宝山寺までの石畳の道や階段に
ろうそくの入ったカップと絵や俳句の描かれたぼんぼりを
置いていく。3時間ほどかかった。
「ナイヤビンギ」組の協力者は10名ほど、
若い子ばかりで、私一人がおばさん。
最初は気後れしたけど、階段を下りたり上ったり
並べるのに懸命で、その内気にもしなくなった。


集まった人にどこから来たのか聞いたら
大半が生駒市外の人、生駒市の行事を支えてくださり
申し訳なーい、と頭が下がる思いだった。


(そういえば西畑の棚田クラブも大半が生駒市外の人、
うーん、こちらもありがたや。)


点火は5時半からスタートして一時間弱で終了、
夕暮れにろうそくの明かりがゆらめき、
ぼんぼりの絵が浮かび上がって本当に幻想的で
美しい光景だった。


ぼんぼりに描かれた絵も子どものものから、
芸術性の高いものまであり、
絵以外にも味わいのある俳句、書道など
バラエティにとんでおり、ひとつひとつ見ていくと
とても面白い。
市会議員三名の俳句の書いたぼんぼりもあった。


いつもは日曜日でも人通りのない参道も
このときばかりは、たくさんの人で大賑わい
皆、この美しい光景に笑顔があふれるようだった。


宝山寺もお参りをする人であふれかえっていた。
和楽器の生演奏とろうそくのともし火、
境内を包み込むような線香の香りと煙、
否が応でも気分が盛り上がるではないか。


沢山の人が楽しげに集まる様子をわくわくする思いで
見つめていた。


消火作業開始は8時10分から、
まだろうそくの火は残っているのに、
点火してから2時間あまりで仕舞いにかかるのだ、
ああ、この短き華やぎのひと時よ。


皆、惜しみつつ作業にとりかかった。
全てのろうそく、ぼんぼり回収が終わったのが9時半。
やっと、終了した。ナイヤピンギチーム解散。


(それでもまだ多くの人が残って、
ぼんぼりの解体作業を懸命にしていた)


一日、階段を上ったり降りたり大変だったけど
万灯会を十分満喫したという気がして楽しかった。
それに出会いの面白さもある。


手伝いに来ていた息子ほど若いお坊さん、
大阪市の自称あちゃこさん、
お釈迦様の話で大いに盛り上がった。
お坊さんは、お釈迦様が好きで好きで
心はいつもお釈迦様と共にあるという、
彼の考え方にすっかり感心してしまった。


今回手伝う気になったのは、
ナイヤピンギの若いオーナーの
この参道の町おこしに一生懸命な姿に打たれたからだ
若いのにエライと思い、
少しでも応援できればと思ったから。


でも自分が楽しかったから、自分の為の作業だったんだな。


来年もやります!