アメリカの陰り

世界同時株安が止まらない、
G7のあと一端持ち直したかに見えた市場が
再びどこまで落ち込んでいくか見通しが立たなくなってきた。


昨日テレビでアメリカの困窮した現状が放映されてた。
アメリカではブッシュ政権になってから特に貧富の差が
著しく高額所得者の上位1パーセントが総収入の20パーセントを占める。


軍隊に入隊するのは貧困家庭の子弟が多く、
彼らは報酬や将来の保障を求めて軍に入る。
結果、死亡したり帰還してもけがや精神的な後遺症に苦しむケースが多く、
社会に適応できずドロップアウトしていくが、
政府は救いの手をさしのべない。


またサブプライムローンで自宅が差し押さえられ、
ホームレスとなった人が、テントや車、トンネル、ヨットで暮らす様子が
映し出されていたが、その数の多さが半端じゃない。


アメリカは国民皆保険制度がないので、
医療費が非常に高くつき、病気によって財政破綻する人たちも多い。
双子の娘の難病治療の為、自宅を手放し
それでも資金がなくなり治療は断念して
親が自分で薬で治療?している家族。


診療代が払えない患者を道に置き去りにしたり、
貧しそうな人が病院の待合で倒れても、周りは見てみぬふりをしたり、
治療費が払えないので自分で傷口を縫ったりする人。


アメリカは才覚があったり成功者には良い国だが、
社会的弱者にとっては本当に過酷な国だ。


一部の富者だけが栄えて多くの国民が不幸な国は
やり方を改めない限り破綻する。


もうすぐアメリカ大統領選挙
オバマとマケイン、オバマの方が優勢で、
彼なら大きく方向転換できるのではないかと期待している。
ブッシュとは相反する政策に果敢に挑むのではないかな。