新病院設置問題

今日は学童保育の運動会だった、
私も見学するのを楽しみにしていたのだが、
朝から無情の雨で中止になってしまった。


多分延期ではなく中止になるのだと思う
せっかくこの日もために、いろいろ準備されたご苦労を思えば
残念でならない、子ども達も楽しみにしていたであろうのに・・


さて生駒新病院に関する生駒市と医師会の話は物別れに終わった。
徳洲会が指定管理者となることに対する医師会の反対は強硬で、
もう話し合いで一致点を見出す可能性は皆無に近い。


これまでの医師会の動向から、
徳洲会を指定管理者とする新病院設置については
積極的ではないにせよ消極的ではあるが受容されているように
見て取れたので、
7月以降の急転直下の動きには理解しがたいものがある。


これは私の想像であるが
急に態度が硬化したのは「徳洲会には反対する」と
はっきり決意ができたからで、それ以前は逡巡するところがあって
内心は反対していてもあからさまに表明できなかったのだろう。
しかし、新病院設置が目前に迫ってきて
迷いがふっきれて本音で勝負すると腹をくくったのではないか。


医師会の態度はきっぱりしていて明確だ妥協の余地はない。


生駒市は医師会の決断がなかなか明確にならなかった分
ふりまわされた感が否めない。


医師会は現計画の白紙撤回を求め、生駒市は応じない構えで
この膠着した状態を奈良県や医療審議会は
どのように判断するのであろうか。


先日、生駒市救急救命士をされている方から市内の救急事情を聞いた。


総合病院が閉院してから救急患者の搬送先に
かなり苦労されている様子が分かった。


小児科は遠方まで搬送しなければならず
救急車が長時間搬送でふさがり、
他の急患のニーズに支障が出るケースがあること。


症状によっては迅速な医療が必要な場合でも、
市外搬送で時間をとること。


遠方なので子どもの入院後、家族の対応が大変なこと。


内科、外科も市内病院では救急搬送受け入れが足りないので
奈良市の病院にも搬送するのであるが、
病院によっては他市の患者受け入れに対して好意的ではなく
送り届ける救急隊員にとっては気遣い気苦労すること。



このように生駒市内で救急患者に対応できない事に、
くやしさと残念さがあることを話された。


彼らは生駒市の医療事情に本当に詳しく、
各病院の医師の個性、技量まで考えて救急活動を行う。


単に空いているところ搬送すればいいというものではなく、
患者の症状と対応先の適合を意識しながらの作業である。


彼は救命救急の立場からいえば早急に総合病院が必要だという。
そして新病院の中に救急ステーションがあれば
本当に理想的な救急活動が出来ると話された。


話から察すると既存の病院でこれから
小児科の二次救急を充実するのは無理なような気がした。


新病院がなければ満たせない救急ニーズを、
反対する医師会はどのように手当てするのであろうか。