森林ボランティア養成講座

エコパークで10時から3時まで、
里山保全に関する講座と実習する樹林地の見学。


田中淳夫講師の話から・・・


生駒山には日本最古と言えるかもしれない里山がある。
西畑の棚田は竜田川からの高低差が大きく、
それが美しさを作り出してる。
そして生駒市の棚田の中には田を形作る石垣の技術に
優れたものがある。


生駒山には役の行者等の石仏や梵字の書いたほこらが多く、
修験道の山であった。
土器も多数発見され、古代王朝との関連もあるのではないか。


植生には 裸地(何も生えていない砂漠のような状態)→
     草地→雑木林→天然林→原生林と変化し
里山は雑木林の状態で一番生物の多様性に富む。
豊かな自然とは生物の多様性にあるのではないか。


生駒の先人達は常時、里山を手入れして、
自然と共生してきた。


手入れしないと木が密集して光が地面に差さず、
下草が生えなくて、むき出しの土が雨で流されて
木が倒れたりする。



(スライドで荒れた里山と手入れの行き届いた里山
違いがよく分かった。)


午後は実習する里山を歩いた、思ったより平坦で
西畑と比べて随分やりやすそうだ。


その後は実際の作業の諸注意があった。
それを聞いて里山保全作業はけっこう危険が伴うということを
あらためて感じた。


ハチやマムシ、毒のある毛虫、うるしの危険性。
朽ちた木や枝が上から落ちてくること、
カマやのこぎりでケガをする事例の紹介。


受傷事故を防ぐ為に皮手袋、ヘルメット、底の厚い靴
を着用すること、木の切り方の工夫等など
細かい注意点をいろいろ教えてもらった。


間伐にこんなに危険が伴うとは・・・


先日、西畑の急斜面での間伐は、
予備知識もほとんどないままに、いきなりぶっつけ本番で
なんか無謀だったような気がしてきた。
ベテランの先輩と一緒だったから、
気が大きくなっていたのかもしれない。


受講生のほとんどが間伐は初めての方ばかりで、
そうでないのは私を含めて2名だけ。


私の間伐体験といってもまだ一回こっきりで、
ほとんど初めてと変わりないのに、
司会者の方から、「今回の講座は初心者向けで、
経験者には初歩的過ぎて申し訳ない。」みたいなことを言われて、
ひぇーっと思った。


そんな熟練者みたいな誤解はとんでもないです。


まあ、いづれノコギリを持たせたら、どんだけ不器用か
バレバレになる。