議会と市民のつどい

「議会と市民の集い」で真弓小学校から6年生の児童が
議会の見学に来られた。
私は時間を間違って少々遅れて議場に入ってしまい、
子どもたちに示しがつかない有様で、申し訳なかった。
こういう肝心な場で遅刻するとは・・たるんどる!


ここ数年、小学生の議会見学が恒例の行事となり
毎回意外なくらい子ども達は議員や議会に好奇心を持っている。


毎回子どもらの質問コーナーがあって、議員が応えるのだが
今回はなかなか奥深い質問があった。


「議員をしていたら、どんなことに苦労するの?」
回答者に指名されたのは私で、目下、
一般質問準備に苦悶しているが、そんなことは言えないので、
「議員はいろいろな問題について判断をしなければなりません、
 問題についてどのような考えを持ち、
 どのような意見をのべるかが大切で、 そのためには
 いつも、いつも勉強をしなくてはいけないので、
 それが苦労です。」と言った。
単なる思い付きではなく、本音。



「議員になって良かった思うことは?」
他の議員が応えた、確か「市民の為に働ける事」
と言われたような気がする。


私は指名されなかったが、何が良かったと思うのか、
その時自分に問うてみた。
経済的なこともあるが、なによりも自分の世界が広がった。
否が応でも勉強しなければならないので
多少なりとも博学になったし、
議員活動を通じて様々な分野の人々との出会いがあった。
立派な人、けなげな人、優しい人、熱意の人・・・
なかには苦手な人との出会いもあるが、
その中にも「学び」はある。


議員となると批判されたり嫌がられたり、減滅されたり曲解されたり
そんなネガティブな局面もあり、なかなかハードである。


怒りや落胆や失意や臆病や恐れや、色々の感情
味わうことになるが、それも良し、だ。
そのときの感情の揺れで自分がどれほどの度量かを分からせてくれる。


それにたまには自分の提言が実現して役に立った実感も味わえるしね。


とにかく覇気が無くなったらこの仕事はできないと思う。


「議員をやめたら、何をするの?」


指名された私「今でもやっているけど、里山保全作業を
もっとやっていきたいです。」
議員で無くなったら晴耕雨読のような生活をしたい。と思っている


皆、議員の収入に関心が高く、きっとご家庭で経済的な話題が多いのだろう。


私の歳を尋ねる腕白そうな男の子もいて、54歳だよと言うと
「うえーっ、ホント?ほんとなん?」と目を丸くして驚いていた。


(なんでや?そんなにビックリすることか)


「こんなかで、一番年寄りなん?」と追い討ちをかけるように聞く。


(こやつ、なかなか食い下がりよるなー)


私「もっと80近い議員さんもおるよ、(誰や?)
議員はね定年ががなく死ぬまで、選挙に落ちるまで議員で
おられるのよ。」
と、自分が最高齢でないことを強調しておいた。


多分、小学生にとっては自分の親以上の年代、じいちゃん
ばあちゃんの年代に当たるのかもしれない。


歳の質問が終わるとまた給料の質問、議長から副議長から議員から
こと細かく聞いて、それをきっちりメモしていた、
きっと、家に帰ってから親に報告するのであろう。


こういう小学生との出会いも楽しいものである。