映画「新・あつい壁」

午前中は民主党奈良県支部連合会定期大会に行く。
私は民主党員ではないが一応サポーターになっている、
今までこういった集会に参加したことはないが、
何故か今回は政権交代直前の大切な節目になるような
気がして、参加した。


来賓として奈良県知事や大和郡山市長や山下生駒市長も
おられた。


民主党の国会議員が入れ替わり立ち替わり話をされたが
皆さんお話上手で感心してしまう、力強さ、親しみやすさ、
分かりやすさ、そして会場の雰囲気を鼓舞していく。


いくら高邁な思想をもっていても伝える力がなかったら
社会は変わらない。


あのように、人を惹きつける話のできる才覚は素晴らしい。
(ぼそぼそとした話しかできそうもない私は、ただ感心)


午後は知人の勧めでハンセン病啓発映画「新・あつい壁」
を見に行った。
会場は思った以上に観客が多かった。


当時はハンセン病患者は隔離され人権無視が横行していた。


あまりにも無茶苦茶でちょっと理解し難い箇所があった、
なんでハンセン病でもないのに療養所に送られたのだろう、
裁判も弁護士がいなかったり、いい加減な証拠調べが採用されたり
冤罪を証明する新証拠が出て来たのに、
いきなり死刑が早まったり・・・


とにかく人の命がかかわっているというのに、
あまりにもいい加減で、
偏見ゆえにこれほど人命が軽んじられるのかと、
暗澹たる気持ちになった。


これは50年以上前の出来事である。


今は「らい予防法」が廃止され、
強制隔離政策が間違いであった事を国が認め謝罪し、
ハンセン病に対する理解が進み、偏見や差別意識もかなり解消
されているとは思うが、それでも患者の宿泊を断ったホテルが
あって社会問題になった。


まだまだ啓発が行き渡っていない。


ハンセン病には有効な薬もあり感染力も極めて弱く、
現代では恐れることの全くない病気なのだ。