百条委員会

今週三日間に渡って、新病院設置に係る随意契約を調査する
特別委員会ー百条委員会ーが開かれている。


おそらく百条委員会開催は生駒市議会始まって以来ではないだろうか。


随意契約に関わった職員を一人ずつ委員会室に呼んで喚問していく。
偽証や証言拒否があれば議会は告発しなければならない、


先ず、委員会室にいる者全員が起立して証人の宣誓を聞く、
そして証人が宣誓書に署名押印してから、
委員長による質問が始まる。


傍聴者はマスコミと委員外議員、議会事務局のみ。
職員のなかには大変緊張されて何度も汗をぬぐう場面も見られた。


喚問時間は一人最長2時間、2日間で6人の喚問があったが
長くて一時間半、短くて30分。


質問内容は病院準備室職員4名は皆同じ、
財政課職員2名は質問量は少なめ。


委員長が代表して実に詳細に沢山の質問をしていく、
そして各委員の手元には百科事典のような分厚い資料。
聞けば今回の委員会質問準備で前日は夜まで
内容を練っていたという。大変なご苦労だ。


私はただ聞いているだけの傍聴議員だから気楽なものだ。


質問は公文書の日付確認や日付改ざん理由、
徳洲会が推薦する業者と随意契約したこと、
開設許可申請に基本設計が必要だったのか等が質問された。


資料に基づきながらの質問の為、資料の無い傍聴議員には
分かりづらい所も多々あったが、日付確認については
「記憶にありません」「事実です」「事実ではありません」
の三種類の回答。


なにしろ一年前のことだから忘れても仕方ない。
「事実ではありません」という回答については、委員長は
事実ではない日付け処理の最終決定責任者(つまり市長)
の関与を必ず確かめていた。


本来の手続きをとっていない随意契約関連事項については
病院開設許可申請に間に合わせる為には、もう
この方法を選択せざるおえなかった。というような理由を
皆さん述べられていた。


生駒市があわてて基本設計に走ったのも奈良県から
開設許可申請には基本設計が必要といわれたことが分かった。


証人が「事実ではありません」という言葉を発する時も
意外なほどきっぱりして凛としているのは、
「新病院を建設するため」という大儀名文があってのことで
なんの悪意もなかったからであろう。


今から考えれば傍聴者に躊躇するような質問でも回答でも
無かったような気もする。


むしろこれだけの準備をして今回の百条委員会を設定してきた
生駒市議会の熱心さを一般市民にも見てもらった方が良かったのに。


明日はいよいよ山下市長の出番だ。