続・続参考人招致について

一般質問の原稿書きで、今日一日中家にいた。
最初の読み上げ原稿、読み時間5分の原稿を
何とか書き上げ、追加質問をあれこれ考えることで
数時間。毎度のことながら一般質問準備には
エネルギーを要することである。


今回の質問事項は昨年の12月でも取上げた
新型インフルエンザ対策」について。


このときに想定していたのは強毒性の
高病原性鳥インフルエンザによるパンデミックだったので、
今回の豚インフルエンザ由来の弱毒性とは対応の仕方が
違ってくる。


幸いなことに奈良県では今だ感染者が発生していないが、
奈良県生駒市内で発生した時の対応や、
秋以降の第2波襲来に備えて、ウイルスが強毒性に変異した場合
の対策についての一般質問である。


さて、先日の医師会の参考人招致について傍聴されていた知人
の意見を聞いてみた。


彼は以前、中堅規模の病院の事務方を勤めていた。
それ以外にも医療関係への融資業務に携わり
医療業界には高い見識をもっておられるので、何かと頼りになる
存在である。


それに人格的にも冷静沈着、温厚で信頼できる人物で、
医療界にはド素人の私は、いろいろな知恵を頂いた。


彼の感想は・・・


阪奈中央病院について
・阪奈中央の増床計画については、おそらく増床計画は
 中止になるであろうという見通し。
 小児科医の長期的な確保は先ず無理で奈良県立医大も小児科医
 の保証は無理であろう。研修医の確保さえ難しい状況。

・病床稼動は回復したとはいえ76パーセントは低迷状態。
 特に100パーセント稼動が可能な療養病床が更に低迷。

・阪奈として先ず取り組むべきは、現在の病床稼働率
 アップではないか。
 増床には相当の投資が必要となる。


医師会各会長の意見について
独禁法に関しての議会の追及がほとんどなされなかった。

・小児を除く政策医療について今では充足しているという
 根拠が示されていない。

徳洲会が信用できないという明確な根拠も示されていない。


徳洲会と同等の問題が医師会関連の病院、診療所でも発生
 している事実を議会が追求できていなかった。
 (徳洲会も医師会関連の医療機関と比べて遜色はない、
  ということ)

・山下市長批判は当たっている、当たっていないとは別として
 市民とは関係がない。

・「地域完結型医療は絵にかいた餅」という会長発言は残念。
 医師会がやろうとしないから、生駒市自体でやろうと乗り出した。


そして最後の結論として彼はこう話す。


生駒市として医師会に迎合・妥協するのか、それとも決然と拒否し
(新病院建設の)我が道を歩むのか、その覚悟があるのか。
市民も議会もここではっきり判断を下すべき時にきている。