病院事業推進委員会初会合

酒井市議リコール署名が開始してから一週間経った。
私も受任者の一人として署名集めに協力しているが、
なかなか署名が集まらない。


知人に署名依頼の電話を随分したがもう大抵署名済みか、
受任者登録した人ばかり。


当初は70名分くらいは充分いけるかなと思ったが、
これでは難しくなりそう。
予想以上に私の周辺では早いスピードで署名が
行き渡っているようだ。


7年前も、高山第2工区開発の住民投票を求める
同様の形式の署名活動をしたが、その時はくどくど
開発の問題点を説明しなければならなかった。


今回は説明の必要は一切無し、ほとんどの人が
署名の意味を分かっている。唯署名するかしないかだけ。
しない人もたまにはいるようだが、
大抵の人が署名に応じるという。


とはいえ3万2千筆の署名収集は並大抵のことではない。
一体今どれくらい集まっているのだろう。


さて今日は注目の病院事業推進委員会が初めて開催された。
傍聴席が15席で希望者が多い時は抽選と聞いていたので、
早めに会場に着いたが、意外と傍聴者が少なく
集まった全員が委員会室に入れた。


傍聴者は市会議員が9人、市民が8人。
午後3時から始まって終了したのが7時半、
4時間半の長い委員会となった。


来年の3月31日に配分された210床が失効する、
来年4月1日から新医療計画に移行すれば210床の
保証はないので今年度中に奈良県許可申請を出したい。
12月議会に指定管理者の議決と予算の議決を得る必要
があるので、11月中にはこの委員会で答申がほしい。
年内にも新病院開設許可申請を出したい。
と、山下市長が冒頭述べられた。


病院事業推進委員会の構成は医師会や公募市民、有識者
担当職員ら10名で、徳洲会からは3名が事務局として
加わった。


県医師会副会長の大澤英一委員の発言が特に多く目立った。
本論に入る前に、委員の構成や採決の方法で意外なほど
時間をとった。


大澤委員は「徳洲会が委員会の場にいることについて
議論がやりにくいとかふさわしくないと」発言。


それに対して山下市長は「病院事業を考えるに当たって
実際の事業にかかわる徳洲会が同席する事は必要だし、
事務局に誰を座らすかは行政の裁量である。」と反論。


大澤委員、「会議の進め方として多数決で決めるのは
なじまない、少数意見も尊重して欲しいので、
過半数で決し同数の時は議長の決するところによる、
と言う条項は削除してほしい」


山下市長「いずれの委員会でもこのような方式を
とっている」


大澤委員「この委員会の構成メンバーに疑義あり」


山下市長「委員会構成は議会の議決を得た条例に定めてある」


大澤委員「時間がないからといって期限を切るのはどうか、
議論は伯仲する、多数決で即決するものではない」


(冒頭、市長が時間が無くて急ぐ理由を説明したじゃないか)


大体こんな調子で会議の進め方だけで一時間ほど
かかったような気がする。


次は委員長、副委員長の選出。
委員長に大澤氏と長瀬啓介(金沢大学教授)が推薦された。
一票差で長瀬氏が委員長になって、胸をなでおろす。


本論にはいっても相変わらず大澤委員の発言が目立つ。
議会選出の樋口委員もどちらかといえば大澤委員に同調した
発言が多い印象だった。


今回の公募委員のレベルの高さには舌を巻く、
場合によっては医師委員よりも医療業界に詳しい意見もあるし、
発言も積極的で説得力と熱意がある。
反論する時もソフトでスマート。


これまでの知識と経験と年齢からくる余裕と器量といった
ところかな。医師委員も反論に苦慮するほどだ。
この3人の公募委員はスゴイ人たちだ。


大澤委員は阪奈中央病院の小児科に期待しているようだが、
配分された56床に対応した事前協議所はまだ奈良県
提出されていないので、実際どこまで小児科体制が
進んでいるのか疑わしいと思う。


また大澤委員は「奈良西部病院は余力があるので
救急は足りない状態ではない。」
というものの、市長の説明によれば
「輪番の枠は埋まっているが当直医が一人の輪番で対応できない
ケースが多々ありスムーズな救急搬送がなされていないので
あと一箇所必要」ということであった。


小児科医や麻酔医の少なさも指摘されたが、3年後には
小児科一名増になり麻酔医も非常勤一名増になるとのこと。


樋口委員からは地域医療再生計画で
北和エリアの医療サービスも変わってくるのではないか
それをどう踏まえるのかという意見もあった。

(しかし、県が配分した210床に影響が出るほどの変化は
ないと思う)


今回の委員会では時間がかかりすぎて予定項目が三分の一程
残ってしまった。


今更議論してどうするのかというような
過去に逆戻りするような意見や苦情も出て
(これは市民委員からたしなめられたが)
委員長も采配が大変な委員会になりそうだ。


次回は10月21日水曜日午後9時から、
いやー、この調子では深夜まで会議が及びそうだ。