いこま棚田クラブと環境シンポジュウム

今日午前中は、いこま棚田クラブ作業。
西畑の里山整備と石垣出しをした。


傾斜地での耕作地は周囲を石垣で形成されている。
重機の無い昔にこれだけの石を積むのは
大変な作業だっただろう。


せっかく積んだ石垣も放置しておくと雑草や木が石垣を覆い、
石垣に入り込んだ根っこが石垣を崩壊させてしまうので、
定期的に雑草や木を排除しなければならない。
それらを取り払って石垣が顔を出すと、
景観が引き締まって美しく感じる。


石垣出し作業が終わると、里山の整備。
余分な木を伐採して日当たりと風通しを良くして、
残された木を丈夫に健康に育てる。


結構大変な作業であるが、今日みたいに寒い日は汗も
かかないし、疲れもほとんど感じない。
これが夏だと汗びっしょりでくたくたになるのに、
エライ違いだ。


間伐するときと剪定するときは同じ木を切る作業であっても、
微妙に気持ちが異なる。


今、里山ボランティア「宝の里」で真弓小学校の植栽剪定作業
もしているが、剪定することによって日当たりや風とおしが
良くなり幹が丈夫になる手伝いをしているのであるが、
間伐の場合は木を伐採してしまうので、その木は死んでしまう。


その木が伐採される事によって、森は健康に保たれるので
仕方がないことではあるが命がなくなることには違いないので
なんとなく厳粛な気持ちになる。


以前、皮むき間伐の講習会に行った時、
講師のかたが伐採作業を始める前に、
伐採する代表の木を一本見立てて塩とお酒を巻いて
伐採開始の挨拶と感謝の短い祈りをささげていた。


その光景がとっても印象的で私には素敵に感じられた。
それで私も伐採する時は木に向かって
「失礼いたします、切らせていただきます」と
小さくつぶやく。
それでなんとなく心がおさまる様な気がする。
お酒でも撒いたらもっと気分が良くなるかもしれない。
(ついでに自分も飲んじゃったりして・・)


午後からは生駒市主催の環境シンポジュウムに参加するため、
私は午前中だけで作業を終了した。


環境シンポジュウムは中央公民館で開催された。
参加者の数はあまり多くなかった。
ホールでは生駒市内の環境関連の市民グループのブースが
幾つかあり、知り合いにまとめて会うことが出来て楽しかった。


すぎ本講師の話は分かりやすくて定評があるが、
私は午前中の作業の疲れが、このときどっと出てきて
不覚にもところどころ眠ってしまった。
あんなに講演を楽しみにしていたというのに・・・


パネルディスカッションは市長、市民、事業者の
具体的な取組みの話があって良かった。
生駒市の環境基本計画が具現していく期待が大いにもてそうで
気持ちが弾む。


帰りに環境基本計画推進会議の賛助会員に登録した。