なんだか淋しい年の暮れ

12月議会も残す所あと一日、22日が最終本会議だ。
当初の予想ではこの最終本会議で、新病院関連議案の
賛否が決するはずだったが、市民福祉委員会で審議
が尽くされる事も無く、いきなり開会3日目で
採決される事になってしまった。


結果はご存知の通り全て「否決」
あっけなくカタがついてしまった。
最終本会議まで打打発止(ちょうちょうはっし)の
議論や調整でもめると思っていたので、
早い残念な結論に気が抜けると言おうか、
むなしさが残るといおうか・・・


こうはっきり「否決」を突きつけられると、
正直気落ちする。
議会多数派にはどうしてもかなわない、
たとえ市長であっても・・・・


まだ新病院関連事項として「新病院設置条例改正を
求める請願書」の賛否が22日最終本会議で問われるが、
これも結果が分かっている、賛成少数で否決。


先日、この請願書の審議が市民福祉委員会で行われた。
もうすでにメインの徳洲会指定管理者案等が否決された
後の審議なので、皆、気落ちしてしまったのか傍聴者は
それほど多くなかった。


紹介議員の伊木さんから、設置条例修正を要望する市民の
意見が説明された。


現設置条例のままでは医師会委員が選任されない場合には
病院事業推進委員会が成立しない、という内容になって
いるので医師会委員は辞任することによって委員会を
休止状態にすることができる。(実際、今そういう状態)
これは民間団体の意向によって公務が執行できなくなる
という弊害である。


これは一種の拒否権にも匹敵するような大きな力になる、
医師会委員以外の委員にはこのような影響力はないことから
委員間の公平性を著しく欠くといわざる終えない・・・


だから特定の民間団体(医師会)の代表を委員として指定
しない条項に改正することを請願する。

といった内容だった。


また、医師会委員辞任による推進委員会の機能停止は
結果として市立病院の新規開業を制限するものであるので、
独占禁止法に抵触するのではないかという意見も
付け加えられた。


しかし多数の議員は「設置条例改正の必要なし」と固く
決めている。


反対論者の意見は、
・医師会は単なる民間団体ではなく「公的団体」
・医師会こそが指定管理者のチェック機能を果たす
・医師会は必ず推進委員会のテーブルにつかねばならぬ、
 行政の運用の仕方が悪いから休止状態になった。など等


医師会は公的団体?
民主党政権になって中医協から医師会がはずされたのは、
公平性が保てないからだ。医師会が公平、中立な団体なのか。


チェック機能は医師会でなくても、市でも市民でも
有識者でも医師会以外の医療従事者でもできる。


新病院反対の医師会を病院事業「推進」委員会の
必須メンバーにすること自体にそもそも無理があったのだ。
当初から予感はしていたのだが、今回の委員会休止で
欠陥が露呈したので、これは市民の要望とおり改正すべき
だと私もおもう。


市民福祉委員会で請願書の賛否
請願書に賛成 伊木、宮内
請願書に反対 山田、中野、樋口


伊木委員から徳洲会病院の実態把握のために
所管の市民福祉委員会から宇治と野崎徳洲会病院の視察
に行ってはどうかという提案がだされたが、上記の賛否
と同じく否決された。


私は徳洲会に懐疑的な議員こそ現場に行って情報を
つかんで欲しいし、病院事業推進委員会の傍聴にも
来て欲しかった思うのだが・・・


今となってはもう遅いということか。
あー、「否決」と言う結果は淋しいもんだ。