新病院の行方は

昨日12月議会がようやく終了した。
新病院問題で大揺れに揺れて、結局、徳洲会指定管理者議案も
新病院建設事業に関する予算も賛成少数で否決。
新病院設置条例の不備を指摘し、一部条例の改正を求める
市民からの請願書も賛成少数で否決。


議員の賛否は三案とも全て同じ。
賛成・・・角田・井上清・有村・塩見・伊木・宮内・上原・
     浜田(8名)
反対・・・矢奥・下村・八田・小笹・福中・谷村・中浦
     西口・山田・井上充・中野・酒井・白本・樋口
     (15名)

     中谷議長は除く


この8対15の壁の厚いこと! 多数派の意のままである。
これで新病院建設はまたまた遠のいてしまったが、後は
来年一月の市長選挙で推進派の山下市長か、慎重派(反対派?)
の樋口市議が当選するかで新病院の命運は大きく異なってくる。


生駒市民の選択にかかってくるわけであるが・・・
山下対樋口の一騎打ちなら分かりやすいが、ここにもう一人の
第3候補、溝川氏の出現がややこしくなってくる。


溝川氏は高山開発反対の市民運動が主体であったが、
選挙のスローガンには新病院実現も掲げている。


最近見た溝川氏のチラシでは高山開発反対よりも
「新病院実現」の文字の方が大きくメインになっている。
聞くところによると、溝川グループでの新病院に関する活動実績
は全く無かったらしい。
にも関わらず、「新病院実現」を大きく打ち出していることに
対して、これまで懸命に新病院実現に取り組んでこられた方から
病院実現を期待する票を二分させて不利にさせるものであると、
憤慨する声が上がっている。


更に驚いたのは今日の溝川氏の集会案内のチラシに共産党後援と
表記してあったことだ。
これまで市民派クラブと共産党合わせて8名で新病院推進に向けて
やってきた、議会多数派に否決されてしまって後は市長選で民意
を明らかにするしかないと思ってきたのに、
二人目の病院推進候補を共産党は支援しているのだ・・・
病院推進派で票割れさせて一体どういうつもりだろうか。


高山第2工区開発反対の候補者がいなかったから、
溝川氏が出馬するというのは分かる。
公約として開発反対を高々と掲げて選挙に臨んでくれたら
いいと思う。
しかし今回のチラシを見るに、メインが高山から新病院実現に
変遷したかのようだ。


選挙公約は何を掲げても本人の自由で、第三者があれこれ言う
筋合いではないと分かっていても、「一体、何故・・・」と
グチの一つもこぼしたくなってくる。