心配だらけの市長選

本当に久しぶりのブログ、選挙中は勿論選挙後も色々雑事に
追われて更新できなかった。


あの嵐のような選挙が終わって、
ようやく落ち着きを取り戻しつつある。


選挙結果は現職が予想以上の大勝であった。
思えば正月三が日が明けてから、私の頭の中は選挙一色、
危機感で一杯であった。


あまりにも私が危機感であたふたしているので、
「心配性やなー」と苦笑されたこともあったけど、
とにかく開票まで危機感はぬぐえなかった。


私が危機感を持ったのは対立候補の支援組織の数の多さと、
支援議員の多さ。
数が多いだけではなく組織はよく引き締められていたし、
支援活動も盛んだった。議員達も国会、県会、市会議員らが
よく動いていた。


私も行く先々で市長選についての意見を聞いたら、
「樋口さんです」という声が多く、
自治会ごと樋口氏というのもあった。
そして樋口氏は実にいろいろな集会、
イベントに顔を出していた。


樋口氏の集会は山下氏よりもはるかに多くの人を集めた、
樋口氏は支援組織が多いので動員をかけたせいかもしれないが、
出陣式は山下氏よりも3倍多い観客が集まった。
とにかくなにもかも現職よりも派手で
選挙態勢も大掛かりだった。


そして一番厳しかったのが山下批判チラシの多さ、
戸別配布はもとより、新聞折込も再々入った。
「生駒に住んでない、奈良市民、生駒に税金を払ってない」
など、お決まりの文面が何度も広範囲に渡って撒かれた。


投票日二日前までこういう類のチラシが新聞折込に入った。
この影響がどこまで選挙に及んでくるかも
大きな不安材料だった。


そして投票日。
私の投票所付近に樋口氏の選挙事務所があり、
ふと事務所の駐車場を見れば白い舞台がしつらえてあって、
舞台の後ろには、のぼりが何本も立てられ中型ビジョンも
設置してあって選挙活動の様子が放映されていた。


舞台はライトで照らされており、カメラもセッティング。
駐車場周囲は青いイルミネーションで装飾されており、
警備員も2〜3名配置されていた。


もう気分はすっかり市長当選挨拶会場の雰囲気ではないか。
これはてっきり票読みして当選を確信したうえでの
晴れ舞台設置に違いないと思って、またまたガックリして
投票を済ませて帰って来た。


ある覚悟をもって山下選挙事務所にいって固唾を呑んで
選挙速報に聞き入る。
第一報は樋口氏、山下氏同数。第二報で山下氏リード。
第三報で山下氏大きくリード。
第三報でやっと私は心から安堵することが出来た。


蓋を開ければ一万以上の大差、
投票率も50パーセントを超えた。
あんなに、あんなに心配して「山下危うい!」と周囲に
危機感煽りまくって、本当に先見の明のない私。


あの大量の山下批判チラシもかえって市民の嫌悪感を
あおって逆効果だったようだ。


生駒市民の意識の高さをあらためて認識させてもらった
このたびの市長選挙だった。