二つの特別委員会

昨日、今日と二日続きで特別委員会があった。


昨日は「駅前再開発特別委員会」で私も委員の一人。
前回開催されたのが昨年の4月、約一年ぶり。
私はこれまで新病院設置特別委員会に所属していたので、
今回は初めての駅前再開発特別委員会だった。


市民傍聴が意外に多く市民の関心の高さが伺える。
今回の素案は前回の指摘を受けて
車の乗降スペースを設けたり見栄えの良くない
パーキングタワーが削除されていた。


しかしイメージパースを見て感じたのは、緑が少なくて
自然の潤いがあまり感じられない。
地上に出た駐車場の建物がどうも景観を損ねている。


40メートルマンション2棟の屋上は緑化してあるが、
高すぎて地上からは目に入らない。
また、利用するのもせいぜいマンション上階の住人だけ、
ヒートアイランド現象対策には有効だが、景観上はあまり
意味が無い。


2棟のマンションにはさまれた低層建築には駐車場や
商店や公共施設、広場があって少しの緑地帯が
設けられてある。


なんだかありきたりで平凡、できたら駐車場部分を
全部地下にしてしまえばすっきり地上を有効利用できるのに。
でも、それにすると現計画よりも1.7倍費用がかかる
というからそれも難あり。


それじゃ、せめて駐車場の最上階を屋上庭園にすれば
緑化面積がグーンと増える。
中低木を植栽してイングリッシュガーデン風にして、
おしゃれなベンチをおいて、小さな噴水があって・・・
市民憩いの空間。


生駒市の顔である生駒駅前にはこれくらいの風情が
あってもいいのではないか。
難波パークスや神奈川県の小田原ラスカなど事例は
いくつもある。


六本木ヒルズなんか水田まで屋上で作っているのだから・・


そして駐車場は壁面緑化で見えなくすればもっと良い景観になる。
現計画の大幅な変更ができないならば、せめてこれくらいは
叶えてほしいな。


そして、今日は北部開発特別委員会、私は委員ではない。
傍聴者数は昨日よりも少なかった。
委員会では奈良県が作成した最終取りまとめ素案資料が出た。
事業総額709億円(奈良県負担297億、生駒市68億、
都市再生機構59億、国からの補助金60億、
保留地処分284億)


ただし生駒市負担68億についてはまだ生駒市
合意していない。
委員会での市長の回答を聞いていて、生駒市の経済的負担を
出来る限り回避しようとしていることが今回よく分かって、
気分的に楽になった。


大学や企業が誘致できるかどうかも分からないし、
地権者が高い減歩率に納得するかどうかも分からない。
まだまだ先行き不透明な高山第2工区開発であるが、
先行して里山保全活動に入れる地域が特定できないものかと
思う。