6月議会も終盤へ

前回のブログより大分と間が空いてしまった。
やはり市議会一般質問や常任委員会が控えていると
その準備に追われなかなかブログが更新出来ない。


その緊張感漂う6月議会も、今日私の所属する企画総務
委員会が終わってやっと気持ちが緩んできた。


議会で一番の山はなんと言っても一般質問。
この7年余り、毎回質問を続けているのにも関わらず
なかなか緊張感は解けない。


私よりずっとベテランの女性議員が一般質問前に血圧を
測ったら、完全な高血圧ラインに達していて、質問終了後
血圧測定したら正常ラインに戻っていたというから、
一般質問の心理的負担は、先輩議員でも相当なものだ。


一般質問は議員であればするのが当然という感覚なので、
これからも悩み苦しみ?ながらなんとか続けていかねばと
思っている。


今回の一般質問テーマは「棚田の保全
生駒市は棚田の多い自治体で、全水田のなかで棚田の
占める割合が46パーセント。
全国平均は8パーセントなので、本当に棚田が多い。


棚田の景観は平地の水田以上に美しいが、作業効率が悪く
収穫量が落ちるので、耕作放棄地になりやすい。
生駒市耕作放棄地の割合(25%)が
全国平均(約10%)よりも高いのは、
棚田が多いという地域性もあるかもしれない。


生駒市の棚田の大部分は緩やかな丘陵地の棚田で、
山間部の急傾斜地にある「本格的な棚田」は西畑・鬼取。


西畑は全域棚田であるが、うち耕作放棄地が61%と高率
なのには驚いた。
8年かかって地元とボランティアが棚田復興に取り組んだ
とはいえ、まだこんなに沢山の耕作放棄地があったのだ。


せめて現存する耕作地は維持しなければならないと思うし、
できればもう少し、耕作放棄地を減少できればとも思う。
マンパワーが結集する工夫とその為の行政のサポートが必要。


生駒市は今年度景観計画を策定するので、農村景観の
保全地区としてクローズアップすれば市民の関心度
も高くなって、ボランティアも集まって来るかもしれない。


かく言う私もこの6月は議会の都合でほとんど棚田クラブ
の作業に行ってない。
(あー、あの川のせせらぎと水車の回る音、草の香りと
木々のざわめきがなつかしいー。)


今日の企画総務委員会では行政委員の月額報酬を日額報酬に
変える議案の審査が一番のメイン。

行政委員とは・教育委員会選挙管理委員会・監査委員会・
・公平委員会・農業委員会の委員のこと。


各行政委員の月平均の勤務日数は1〜3日。
1日当たりの平均所要時間も1〜3時間。
       月額報酬     日額報酬に変更
教育委員長  145000円→ 32000円
教育委員    99000円→ 29000円


選挙管理委員長 75500円→ 21000円
選挙管理委員  45500円→ 16000円


監査委員(識見委員)145000円→32000円
     議会委員 61000円→24000円
*識見委員とは弁護士・公認会計士のこと
 議会委員とは市会議員のこと

公平委員長  49000円→  16000円
公平委員   37000円→  16000円 


農業委員会会長  71000円→21000円
農業委員会副会長 61000円→18000円
農業委員会委員  56000円→16000円


これまでの月額報酬を日額報酬に変更することによって
年1200万円ほどの経費削減効果が上がるという。


今、全国各地で行政委員の月額報酬に対する監査請求の
動きが広がっている。
奈良県でも生駒市でも市民オンブズマンによる監査請求
が出されている。


また自治体サイドでも原則日額報酬に見直そうという
動きが高まってきている。
(神奈川県・札幌市・鳥取県浜松市・北海道・秋田
その他多数あり)

多分、多くの自治体では財政難のおり、月額から日額報酬
への変更を望んでいるのではないか。


今日の企画総務委員会では結論が出ず、最終本会議の
多数決に結果は委ねられるが、もし、生駒市でこの
日額報酬の議案が採決されたら画期的な出来事である。


自治体の議員から生駒市の動向を注視しているという
話が寄せられた。
私は日額報酬への移行は、遅かれ早かれ社会の必然だと
思っている。
どうせ取り組むならラストマンではなくファーストマンがいい。