議会報告会視察

一年前から願っていた三重県伊賀市の議会報告会に、
今日やっと視察に行く事ができた。


生駒市議会ではもう2年以上も議会改革に
取り組んでいる、その議会改革の一環として
「議会の市政報告会」が提案されている。


これは市議会議員が定例会で可決または否決された
議案を市民に報告したり、市民からの質問や要望に
対応したりする場で、議会版タウンミーティング
のものかもしれない。


町村レベルでは開催するところは増えてきたが
市レヴェルでは、まだ少数派。
しかし開催に取り組む市はだんだん増えつつある。
生駒市では市民からも市政報告会を望む声が上がって
いるので、これは是が非でも開催にこぎ着けたい。


近隣自治体の中ではすでに2年前以上から開催
されている伊賀市の市政報告会が一番参考になる。
ということで今回市民派クラブの議員5名(井上清
・有村・角田・伊木・塩見)と浜田議員6名で視察。
熱心な生駒市民3名も来られていた。
兵庫県の市議も一名参加されていた。


今日の報告会は5名の議員が担当されていた。
2時間の市政報告会で市民参加者が50名ほど。
参加者の多さに驚く。
先ず議員から6月議会で可決された10議案の簡単な説明。
市民からさらに詳細な説明を求める声あり。
(こういう説明は難しいなと感じる)


また、この議会報告会に対する各議員の意見が
市民から求められ、各議員それぞれ丁寧に回答した。


そして伊賀市で市民の関心の高い問題が取上げられて
議員から現状説明があり、市民が質問や意見・要望・
苦情を述べた。
当市では新庁舎立て替え(60億円)や白さぎ公園、
自治会が自治協議会に移行すること、
そして伊賀市立病院の内科医不足が大きな問題に
なっているようだ。


伊賀市でも内科医不足による救急体制の不備に市民の
怒りが鬱積していて、いつまでたっても問題が解消
されない苛立ちが議員にぶつけられた。


会場の雰囲気は終始ボルテージが高く、市民からの
活発な発言が途切れる事が無かった。
怒りや苛立ちの感情がより多く会場を包んでいるような
気がした。とにかく参加者が熱い!


中には議員ではなくこれは行政に物申すべきではないか
と思われる発言もあったし、こんな追求のしかたは理不尽
では・・と思うふしもあったが5名の議員は懸命に回答
されて、好感のもてる対応だと私は思う。


特に司会をされた中本徳子議員は、
中小企業の堅実な女性社長という感じの方で、
信頼感と風格があってとてもステキな方だった。
辛らつな市民の意見もソフトに受け止められて、
ベテラン議員のオーラーがあった。


私は2時間傍聴していただけだが、なんだか疲れた。


報告会終了後、伊賀市会議員と30分ほど懇談の時間を
もってもらった。


報告会は会場によってかなり雰囲気が違うという、
今回の視察会場が一番活発な市民が集まる所。
どんなに厳しい意見を言われても、
こういう市政報告会をすることによって市民と議会の
距離は確実に縮まるし各議員の存在が身近なものになる。
また市民の市政の対する理解度も深まるという。


市政報告会は大変だけれども、やはりこれからの議会には
なくてはならない取組みだと思った。


今日参加された伊賀市民は、伊賀市議会がどんなに先進的な
取組みをしているは多分ご存知ないんだろうな・・・


日経グローカル2010年4月号によれば、
800ほどある日本全国各市区の中で伊賀市京丹後市
についで全国2番目の先進的な取組みをしている議会で
格付けはAAA,総合偏差値93,7。


(ちなみに生駒市議会は格付けB、総合偏差値60,3)


あの伊賀市議にボロカス言ってた親父様に教えてあげたいわ。