西畑で野外作業

もうすぐ9月になろうというのに暑い!
朝から太陽がギンギンぎらぎら照りつける中、
生駒棚田クラブの野外作業に出る。
やや遅れ気味に集会所に到着、皆が集まっている部屋
に入ると「やった!20人目」と歓声が上がった。
ここでは最低でも参加者は20名以上確保を
目指している。
総勢70名ほどいるが今日のように酷暑だと参加者数が
減少がち、だけど野外作業は人出など待ってはくれない。
畑は草ぼうぼうでも次ぎの植え付け作業が迫ってくる、
だから20名は最低ライン。


幸い私の後にも来た人がいて、20名は越えていた。
作業は大根の種まきをする予定地の雑草抜きと耕す作業、
いやー、もう暑いのなんのって!
なんども木陰で休んで水分補給、熱中症で倒れたりしたら
本人も大変だけど皆に迷惑がかかる。


暑いけど、吹き抜ける風は確実に秋を感じさせる。
爽やかで、実った稲穂、木や草、耕した土のにおい。
疲れも忘れて、うっとりする。
これが西畑の野外作業の醍醐味だな。


あんまり暑いので作業は午前中で終了。

先週の作業日には高知県大豊町から西畑の棚田再生事業
の視察に来られた。

大豊町は人口5000人の小さな自治体で65歳以上が
人口の半分を占める山間地。
なんでもインターネットで生駒棚田クラブの活動を知って、
町の棚田再生事業に活かしたいということで、わざわざ
高知県から出てこられた。


来られた職員が若い人ばかりなので意外だった、
町役場職員と高知県職員、近鉄社員という顔ぶれ。
町と県と民間企業の三者で棚田再生の町おこしを
したいという意欲を感じた。


一時間余り棚田クラブや西畑の地元民、大豊町との
意見交換。
私も同席させてもらったが、8年前からの西畑の
取り組みを聞いて当初の苦労がしのばれた。


私が参加しだしたのは2年前だから、ほぼ今の整備状態。
8年前は荒れに荒れて地元だけではお手上げ状態、
クラブのボランティアが入りだしたのだが、地元から
は全く歓迎されず、むしろ迷惑扱いされていたという。
だけど、周囲の冷ややかな視線にも耐えてただ黙々と
荒地を整備する内に地元の方の見る目が変わってきて
信頼を得るようになり、そのうち共同作業や懇親会
とんどなど伝統行事の復活など友好的な関係を築くように
なっていった。

行動で示すというのは何より説得力がある。


大豊町の方も感心して聞いておられたが、なにか今後に
役立つことがあればと思う。


意見交換会のあと現地見学。里山や田畑、ビオトープ
花畑、水車、石垣積みなど見所はたくさんあったと思う。

なんにしても生駒市の西畑棚田が注目されたのは
嬉しい事である。