平和の集い

今日は地元小学校の運動会、朝から空は美しく晴れ渡る。
可愛い子ども達の演技や体操を楽しみにしていた、
あー、それなのにそれなのにうっかり寝坊。
遅れていくのも心苦しく、運動会に行くのを断念した。
情けない私。


午後は鹿の台公民館で「平和の集い」があった、
講師は高遠菜穂子さん。
高遠さんは2004年イラクで拘束され無事開放されたものの
日本社会から手ひどく「自己責任バッシング」受けた。
私は彼女が拘束された時に、日本政府の迅速な救出を求める
署名活動を「地球村」の仲間と近鉄奈良駅前で行ったので、
かねてから彼女には格別の思いがあった。
今回生駒市に来てくださったのは又と無い機会で、
直接本人からお話をうかがうことが出来て本当に良かった。


会場はもう満員で150名以上はいたのではないか、
高遠さんは終始ハイテンションで力のこもった講演だった。
本人は風邪気味だといっておられたが、全くそんな気配も
感じないほどだった。


イラクといえばオバマ政権になって米軍の撤退が進み
報道も少なくなって、印象が薄らいだ感があるが実際
まだまだ根深い問題がある。


実はイラク開戦当初から日本のマスコミでは
伝え切れていない事実があることが今回のお話で分かった。


イラクでは戦争から6年たって先天性異常児の発症率が
異常に高い、原因は劣化ウラン弾放射能の影響らしく
驚くべき奇形の症例がスクリーンに映し出された。


ベトナムで米軍がばら撒いた枯葉剤の影響による先天異常児
の様子と類似している。


イラクのアグブレイブ刑務所でのイラク人虐待についても
公には一部の米兵の仕業と片付けられたが、実は米軍組織
全体の方針であったようだ。


ファルージャ攻撃でイラク人6000人がなくなった現場の
状況は見るに耐えないほど悲惨なものだった。
一般市民としか思えない人々の無残な死体、死体を分析して
白リン弾という、一端人体に火がつけば燃え尽きるまで
消えないひどい兵器が使用されていたことが分かった。


米軍が攻撃するまでのイラクには宗教対立は無く、
イスラム教のスンニ派シーア派も仲良く共存していた。
しかし今では力をもったシーア派スンニ派を弾圧して
対立緊張関係になってしまった。


以前のイラクは先進国であったのに今は多くの国民が配給に
たより、電力の供給も不十分である。


イラク攻撃の大儀名分であった大量の破壊兵器は見つからず、
誤情報であった。
そしてサダム・フセインアルカイダは全く無関係であった。
米軍はイラク民主化を目指したが事実は国家破綻を招いた。


イラク攻撃を推進したブッシュやブレアは間違いを
認めつつあり、公に責任を追及されはじめている。
日本は小泉政権時にイラク攻撃支持・協力を決めて
今だに何の反省も総括もない。


それまでイラク人は親日的だったのに今ではすっかり懐疑的
になってしまった。 


一体何のための戦争。始まりは9.11から、テロとの戦い
を合言葉にアメリカが世界中をおかしくした。


9.11もイラク攻撃も真実が明らかになる日が早く来てほしい。