蜂の話題

昨日土曜日は緑地整備ボランティア「宝の里」定例会があった。


前回は作業地域周辺の土中に蜂の巣があって、蜂が飛び出して
きたので作業中断。
その後専門業者に蜂の巣を撤去してもらったので、今回は安心
して作業に集中できた。


ホームベースの山林で間伐材を利用して椎茸の栽培をしている
のであるが、ここは市民の遊歩道が付近にあるので椎茸を持ち
去る人たちがいる。持ち去り禁止の看板を立てても効き目が
ないので、竹で囲んで柵を作ることになった。


間伐竹が沢山あるので材料には事欠かない、働き手が多いので
たちまち青々しい竹の柵ができて見た目も美しい。
だけど数日立つと枯れてみすぼらしくなるのは仕方ない、
どうかこれで椎茸持ち去りが止まりますように。


いろいろ苦労してやっと収穫できるまでに椎茸を大きくした
のに、ちゃっかり成果だけを奪うなんてひどいこと。


午後は西畑の休耕田に設置した日本蜜蜂の巣箱の引越し作業。


手製の巣箱を今年の春に設置したのであるが、全く蜂がこない。
場所が全く日の当たらないところなので、これからの寒さも
考えてもう少し日当たりのよい所へ持っていったほうが、蜂
が来てくれるのではないかと淡い期待を持って移動させた。


巣箱二つ、けっこう付属物が重かったので秋風の涼しさにも
かかわらず汗だくになった。


とっても良い住まいだと思うのに、なかなか日本蜜蜂は
入ってくれそうもない。
西畑には日本蜜蜂が一杯いるので、もっと簡単に考えていた
のだが・・・


日本蜜蜂は明治以前は日本全国で民家の軒先で飼われている
こともあった、しかし蜂蜜が大量生産できる西洋蜜蜂が輸入
されてからは生産性の面からすっかり養蜂家から見放されて
しまった。


ところが最近日本蜜蜂には西洋蜜蜂にはない能力や適性があ
り、生態系や環境面からも重要な働きをすることが分かって
きた。

・受粉効果が他の蜂より抜群に良い
・低温度・低照度・雨降りにも強い
・病気やダニに強い
スズメバチにも強い(スズメバチを集団で熱して殺す)
・西洋蜂よりも穏やかで、あまりささない
・群れの回復が早い


またその蜂蜜は採取できる量は少ないとはいえ、西洋蜜蜂
よりもコクがあって美味しいらしい。


といい事ずくめみたいであるが、一番飼育して困るのが、
気に入らないとすぐに群れが逃走してしまうこと。
あっという間に一団がお引越ししてしまうので、養蜂業
には向かないのかもしれない。


このごろは趣味で日本蜜蜂を飼う人も増えてきている。


西畑は日本蜜蜂のお気に入りの地域みたいなので、もう
しばらくは日本蜜蜂飼育に期待したい。