ハートサロン

一ヶ月ぶりの私の活動報告&交流会、集まったのは5名。
だんだん少なくなってきてさびれてきた。
もう、潮時かなと思いつつ場所を提供してくださる支持者の
好意に甘えてなんとか継続している。


今回はするべき議会報告が無いので、原発問題についての
話題提供。
浪江町の耳なしウサギ」
浪江町福島第一原発から北に30キロメートル以上離れた
計画的避難地域。
そこで4月下旬に産まれた4羽のウサギのうちの1羽は耳が
欠損。


母ウサギが妊娠したのが3月下旬で、そのころは当地の空中
放射線線量は大変高く、胎児が耳を作り始めるとき耳の原始
細胞の遺伝子が放射線で切り取られ、細胞が機能しなくなっ
たため耳ができなかったと考えられる。


この耳なしウサギについては、テレビや新聞では一切報道
されなかったがネットでは早くから流れていて相当な
アクセスがあった。


耳のない真っ白な子ウサギはまるで雪だるまのように
愛らしい姿だった。
今はすっかり親ウサギになってしまって、耳がないだけ
で後は順調に生育したようだ。
だけど音の反応は鈍いようで、野生であれば生きて
いけなかっただろう。


私が年間購読している「食品と暮らしの安全」の冊子に
耳なしウサギの追跡記事と写真が掲載されている。
ハートサロンの奥様達に写真を見てもらったら、一様に
驚かれた。
そこで気になるのが人間の場合はどうなのか。
冊子によれば人の場合はウサギが浴びた線量よりは低い
線量で多指・小頭症などの被害が出る可能性が
記されていた。


絶対あってはほしくないことである。



もうひとつの話題は「チェルノブイリ30キロ圏内現況」


BS放送で見て意外だったのが、今でも放射能汚染地帯である
当該地域の状況。
人がいなくなって自然がよみがえり生物多様性が回復、
草・肉食獣がバランス良く生息し、自然の宝庫となる。
将来自然保護区になることが期待されているという。


画面では廃屋になった住居の朽ちた窓から顔を出している
鹿や荒れ果てた庭らしきところを徘徊する狐や狼の姿が
映し出されていた。
人が去りそのあと野生動物の王国になったようだ。


放射能の影響はこれらの動物達に作用しなかったのだろうか。


事故直後から数ヶ月は全ての動植物は壊滅状態。
そして、数年後は奇形の家畜が多く発生した。


更に時を経て当該地域は低線量になっていくとともに、
周辺地域から動物がはいってきてどんどん繁殖していく。
地を這うように生きる野鼠がもっとも放射能の影響が
大きいのであるが、異常なネズミは見受けられない。
いろいろ研究した結果、ここのネズミは放射能で受けた
傷を自ら修復する能力を得た事が分かった。


他の野生動物も無事に生き延びて繁殖しているという
ことは、修復する能力が備わったということだろうか。
まるで放射能にたいする免疫機能のようだ。


だけど、全てそうでもなくてツバメの場合は今でも
奇形が多いし、老化が早く短命。
渡り鳥なので渡りから帰ってきたときは体力が落ちて、
低線量被曝に対抗する力がいつまでたってもつかないという。


人間の場合はどうなんだろう、動物は世代交代が早いので
低線量被曝に順応する子孫も出てくるのだろう。
人間の場合はそのような新人類が発生するのはどれだけ先か。
やはり今は低線量でも出来るだけ(特に子どもや若い人)
避けるにこしたことはない。


チェルノブイリ事故後5年経過してから子どもの甲状腺がん
が急速に増えたデータがある、福島原発事故で被曝した日本
の子ども達は将来どうなるんだろうか・・・


それにしても今日の夕刊(毎日新聞)を見て驚いた。
今年の一月からチェルノブイリ観光ツアーが開始されている。
事故をおこした原発200メートル近くまで行ける。
放射線量は今の大阪の30倍以上、18歳未満と妊娠中の人
は参加できない。
健康被害が出ても自己責任という誓約書にサインが必要。
参加者もけっこうあるようだ。


廃墟となったプリピャチの町や爆発した4号炉を目の当たり
するとどのような思いがするだろうか・・・・