3月議会一般質問

早いもので2月ももうすぐ終り、だんだん3月議会
が迫ってくる。
いつもなら一般質問準備で今時分はあせりまくって
いる頃だが、今回は早々と通告を済ませて少し
ゆとり気分。
私の出番は3番目で3月6日議会初日の午後になろう。


質問のテーマは「中学校の武道必修化」について。


中学校の新学習指導要領では、保健体育において武道
も必修とすることにした。
今年の4月から中学一年・二年の男女全員について
柔道・剣道・相撲のいずれかが必修になる。
武道の伝統的な考えを理解し、体力を向上させることが
ねらいで、どの種目を選ぶかは各学校に委ねられている。


剣道は道具に費用がかかり、相撲は土俵が必要である。
柔道は設備面の容易さから選択する学校が多くなるの
ではないかとみられている。


しかし、柔道には競技中の事故の懸念がある。
中学・高校で柔道中の事故で死亡した生徒はこの
28年間で114人もいる、死亡事故の5割以上は
一年生で初心者が多い。
また後遺症が残る事故は275件あった、うち3割は
授業中である、柔道は他のスポーツに比べて競技人口比
での事故が多いのである。


生駒市の中学校でも当然、柔道を選択する所はあるが
授業が安全かつ円滑に実施されるよう、指導者・設備・用具
カリキュラムにおいてどのような対策がとられているのか、
同様に剣道や相撲についても安全対策について質問を行う。


先日NHKを見ていて、白帯の教師が生徒に柔道を指導して
いる場面に仰天してしまった。
生徒に教える前に、教師の柔道訓練が必要ではないか。


私は警察学校で半年みっちり柔道を習わされたが、指導教師
は全て講道館の6〜7段。そのうえ私達は全員頭に
プロテクターをかぶっていた。


また各警察署では署内の柔道場で少年柔道教室を開いているが
指導者は同じく講道館の6〜7段。そこに同じく有段者の
助手がつく。そのうえ子供たち全員頭にプロテクター使用。


これだけの万全な体制だから事故など起こりようがない。


柔道人口が日本の3倍の60万人といわれるフランスでは
死亡事故は考えられないという、指導者には厳しい資格審査
があり安全への考えが共有されている。


体制さえ整えれば滅多に死亡事故など起こりえないのだ。


事故防止に配慮さえできれば、柔道は本当に素晴らしいものだ
と思う、これこそ世界に誇る日本を代表する武道だ。
だからこそ、不安なく子供たちに親しんでほしい。