3月議会

いやー驚いた、前回のブログからなんと一ヶ月も経っていた
気がつかぬ間にどんどん月日が流れていたのだ。


3月議会は通常の議会に加えて予算委員会があるので、
2倍の忙しさ、ほぼ連日朝から夕方までびっしりの
委員会だった。


一昨日で最後の常任委員会予算委員会も終了し、来週は
いよいよ採決を伴う予算審査特別委員会と最終本会議で
また大変な一週間になる。


賛否が大きく分かれそうな一つに、リニア中央新幹線中間駅を
高山地区第2工区に誘致する決議がある。
議員の賛否半々の微妙なところで、同一会派であっても意見が
割れる。


私の属する都市建設委員会で先ず審議されて採決の結果は
決議賛成が多数。棄権は一。
棄権したのは私で採決前に退席した。
棄権とは賛成とも反対とも判断しないこと、どっちもつかず。


こんな中途半端な態度は良くないと思いながら、
今の時点では判断を先送りするしかなかった。


もし、生駒市にリニア駅を誘致できたら新たな財源確保や
町おこしの可能性が開けるであろう、しかし一方ではリニア
自身に解決しなければならない問題点がある。
またJR東海がまだ公表していない重要事項がある。


問題点として強力な電磁波の問題がある。
リニアは座席付近で2万ミリガウスで、WHOによれば
4ミリガウスで小児白血病が2倍になるとの報告がある。


私の手持ちの資料によると・・・
WHOの言っているのは変動磁場(交流磁場)であって
リニアは静磁場(直流磁場)なので混同してはいけない、
という批判があるが走行中は変動磁場が発生し、
これだけ強力な磁場であれば生体へも相当な影響が及ぶ。


と記されているが、この当たりは私には難解な分野だ。
ただJR東海も磁気シールドを張るなどの対策をとる
というから、やはり危険な電磁波が出ているのだろう。
一体どのくらい軽減できるのか、市の担当者から頂いた
リニアの磁界にかかる基準値表の数字をミリガウス
計算しなおしても、あまりに数値が高くて安心材料
には成りえなかった(私の計算がおかしいのか)


更に問題点として膨大な電力消費がある、
新幹線の3倍から5倍の電力消費でこの省エネルギー
の時代に、どこから電力を調達するのであろうか。
この点についてJR東海は明らかにしていない。


山梨にあるリニア実験線には新潟県柏崎刈羽原発から
膨大な電力を送電していた。
リニアのエネルギー源として原発が期待されるならば、
もう脱原発の風潮が高まる中、困難であろう。
原発以外からの電力調達の方策があるのだろうか。


更に気になるのがリニアを巡る海外の状況である。
現在走行しているのは上海リニアのみ。
このリニアはドイツの技術をとりれたものだが、本家
のドイツではリニアが火災事故を起こして23人が死亡
し、需要が見込めないこと、採算性が悪いことなどから
撤退した。


上海リニアでも火災事故がドイツと同じく2006年に
発生したが事故原因や被害の詳細は公表されていない。


日本のような狭い国土ならともかく、アメリカやロシア
など広大な国土を持つ国がなぜ超高速のリニアに関心
を示さないのだろうか。


500キロの超高速リニアが日本にそれほど必要とは
思えないが、海外に輸出する技術を披露するという意味
では国内実用化も意味はある。でもこれだけ大国が無関心
では海外輸出もあまり期待できそうにないかもしれない。


もっともこれからの技術革新によって幾つかの問題は
克服できるかもしれないが・・・